岐阜県揖斐川町で、女や雪玉に化けるもの。水を出すと殺され、熱いお茶を出すのがよいという。

ユキノドウとはどんな妖怪か
ユキノドウの漢字表記と読み方
読みは「ゆきのどう」です。
「クロモジ」は山にはえる木で、杖や楊枝に使います。
記録は「ボーシ」に括弧で「いつき」と添えています。
記録は「アメウジガワ」に括弧で「黄牛の皮」と添えています。
「奥美濃」は岐阜県西部の山あいを指す言い方です。
ユキノドウ(ゆきのどう)
日文研データベースが示す呼称。
クロモジ(くろもじ)
唱えごとに出る木の名です。
ユキノドウの姿と特徴
ユキノドウのことは、記録にくわしく書かれています。
本来の姿 … 目に見えない。
化けるもの(一) … 女。
化けるもの(二) … 雪玉。
言ってくること … 水をくれ。
してはいけないこと … 水をやる。
するとよいこと … 熱いお茶を出す。
水を出すと … 殺される。
唱えごと … 先クロモジに後ボーシ、アメウジガワノ八ツ緒バエ、締メツケ履イタラ、如何ナルモノモ、カナウマイ。
背丈は書かれていません。
ユキノドウの伝承記録
目に見えない
ユキノドウは本来は目に見えませんが、女や雪玉に化けます。
もとは見えないのです。
水をくれと言う
水をくれといわれてもやってはいけません。
求めるのは水です。
熱いお茶を出す
熱いお茶を出すのがよく、水を出すと殺されます。
分かれ目は冷たいか熱いかです。
唱えごとで退ける
「先クロモジに後ボーシ(いつき)、アメウジガワ(黄牛の皮)ノ八ツ緒バエ、締メツケ履イタラ、如何ナルモノモ、カナウマイ」というと撃退できます。
効くのは言葉です。
ユキノドウの伝承地域
公的データベースの地域欄は岐阜県揖斐郡、区町村名の欄は揖斐川町を示します。
論文名の奥美濃は、岐阜県西部の山あいを指す言い方です。
ユキノドウの正体と考えられているもの
ユキノドウは、水を出してはいけない相手です。
姿は定まりません。 語られているのは、何に化けるかと、何を出すかです。
唱えごとが履物の話になっているところが、雪の中を歩く暮らしから出た言葉であることを示します。
この図鑑には雪女(各地)も収めています。
ユキノドウが登場する作品
ユキノドウを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
雪の日に水を求めるものの話は雪国に広く、水を与えると命を取られると語られます。
ユキノドウが登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1940年の号に奥美濃の民俗が載ります。
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ユキノドウについてよくある質問
ユキノドウとは何ですか。
岐阜県揖斐川町で、女や雪玉に化けるとされたものです。
何を求めてきますか。
水をくれと言うと記録されています。
どうすればよいのですか。
熱いお茶を出すのがよく、水を出すと殺されるといいます。
退ける方法はありますか。
記録は履物にまつわる唱えごとを伝えています。
ユキノドウと併せて覚えたい言葉・用語
クロモジ(くろもじ)
山にはえる木で、杖や楊枝に使います。
奥美濃(おくみの)
岐阜県西部の山あいを指す言い方です。
揖斐川町(いびがわちょう)
岐阜県揖斐郡の町です。
ユキノドウの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。