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岐阜県

ユキノドウ(ゆきのどう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ユキノドウ  / ユキノドウ

そのほか 各地の伝説

岐阜県揖斐川町で、女や雪玉に化けるもの。水を出すと殺され、熱いお茶を出すのがよいという。

ユキノドウの姿を描いた図

gundam2345 「揖斐川町の町並み(岐阜県揖斐郡揖斐川町)」 2007年 / CC BY 3.0 出典

ユキノドウとはどんな妖怪か

ユキノドウは、水を出してはいけない相手です。岐阜県揖斐郡揖斐川町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、高橋丈太郎奥美濃の民俗」(『旅と伝説』三元社、1940年)を典拠に、ユキノドウは本来は目に見えないが、女や雪玉に化ける。水をくれといわれてもやってはいけない。熱いお茶を出すのがよい。水を出すと殺されると記します。

唱えごとまで残っています。

記録は「先クロモジに後ボーシ(いつき)、アメウジガワ(黄牛の皮)ノ八ツ緒バエ、締メツケ履イタラ、如何ナルモノモ、カナウマイ」というと撃退できると続けます。

この図鑑には雪女(各地)も収めています。

ユキノドウの漢字表記と読み方

読みは「ゆきのどう」です。

「クロモジ」は山にはえる木で、杖や楊枝に使います。

記録は「ボーシ」に括弧で「いつき」と添えています。

記録は「アメウジガワ」に括弧で「黄牛の皮」と添えています。

「奥美濃」は岐阜県西部の山あいを指す言い方です。

ユキノドウ(ゆきのどう)

日文研データベースが示す呼称。

クロモジ(くろもじ)

唱えごとに出る木の名です。

ユキノドウの姿と特徴

ユキノドウのことは、記録にくわしく書かれています。

本来の姿 … 目に見えない。
化けるもの(一) … 女。
化けるもの(二) … 雪玉。
言ってくること … 水をくれ。
してはいけないこと … 水をやる。
するとよいこと … 熱いお茶を出す。
水を出すと … 殺される。
唱えごと … 先クロモジに後ボーシ、アメウジガワノ八ツ緒バエ、締メツケ履イタラ、如何ナルモノモ、カナウマイ。

背丈は書かれていません。

ユキノドウの伝承記録

  1. 目に見えない
  2. 水をくれと言う
  3. 熱いお茶を出す
  4. 唱えごとで退ける

目に見えない

ユキノドウは本来は目に見えませんが、女や雪玉に化けます。

もとは見えないのです。

水をくれと言う

水をくれといわれてもやってはいけません。

求めるのはです。

熱いお茶を出す

熱いお茶を出すのがよく、水を出すと殺されます。

分かれ目は冷たいか熱いかです。

唱えごとで退ける

「先クロモジに後ボーシ(いつき)、アメウジガワ(黄牛の皮)ノ八ツ緒バエ、締メツケ履イタラ、如何ナルモノモ、カナウマイ」というと撃退できます。

効くのは言葉です。

ユキノドウの伝承地域

公的データベースの地域欄は岐阜県揖斐郡、区町村名の欄は揖斐川町を示します。

論文名の奥美濃は、岐阜県西部の山あいを指す言い方です。

揖斐川町(いびがわちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

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揖斐川町の所在地:岐阜県揖斐郡揖斐川町

報告は三元社の旅と伝説によります。

論文名は奥美濃の民俗です。

ユキノドウの正体と考えられているもの

ユキノドウは、水を出してはいけない相手です

姿は定まりません。 語られているのは、何に化けるかと、何を出すかです。

唱えごとが履物の話になっているところが、雪の中を歩く暮らしから出た言葉であることを示します。

この図鑑には雪女(各地)も収めています。

ユキノドウが登場する作品

ユキノドウを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

雪の日に水を求めるものの話は雪国に広く、水を与えると命を取られると語られます。

ユキノドウが登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1940年の号に奥美濃の民俗が載ります。

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ユキノドウについてよくある質問

ユキノドウとは何ですか。

岐阜県揖斐川町で、女や雪玉に化けるとされたものです。

何を求めてきますか。

水をくれと言うと記録されています。

どうすればよいのですか。

熱いお茶を出すのがよく、水を出すと殺されるといいます。

退ける方法はありますか。

記録は履物にまつわる唱えごとを伝えています。

ユキノドウと併せて覚えたい言葉・用語

クロモジ(くろもじ)

山にはえる木で、杖や楊枝に使います。

奥美濃(おくみの)

岐阜県西部の山あいを指す言い方です。

揖斐川町(いびがわちょう)

岐阜県揖斐郡の町です。

ユキノドウの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ユキノドウ」