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北海道

雪玉(ゆきだま)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

雪玉  / ユキダマ

器物と草木 各地の伝説

北海道網走市で、村ごとに立ち寄って素性を尋ねた二人の女。正体は人に使われた雪玉だった。

雪玉の姿を描いた図

Masatoshi Konishi 「能取岬(北海道網走市)」 2016年 / CC BY 4.0 出典

雪玉とはどんな妖怪か

雪玉は、素性を尋ねて歩いた女です。北海道網走市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、知里眞志保アイヌの昔話―糞まみれの雪玉―」(『旅と伝説』三元社、1934年)を典拠に、顔に班模様のある二人の女が、村ごとに立ち寄って「私たちの素性を教えてください」という。二人の正体は、人間に尻を拭くために使われた雪玉であったと記します。

自分では分かりません。

二人は行く先々で「私たちの素性を教えてください」と尋ね歩きました。

この図鑑にはオオウバユリ(北海道)も収めています。

雪玉の漢字表記と読み方

読みは「ゆきだま」です。

「素性」は、生まれや正体のことです。

「班模様」は、まだらの模様という意味です。

知里眞志保はアイヌの言葉と口承を研究した学者です。

この図鑑にはオオウバユリ(北海道)も収めています。

雪玉(ゆきだま)

日文研データベースが示す呼称。

チセコルカムイ(ちせこるかむい)

日文研データベースが並べて示す「家の神」の呼び名です。

雪玉の姿と特徴

雪玉の話は、記録に短く書かれています。

現れたもの … 顔に班模様のある二人の女。
したこと … 村ごとに立ち寄った。
尋ねたこと … 私たちの素性を教えてください。
その正体 … 人間に尻を拭くために使われた雪玉。

女の背丈は書かれていません。

雪玉の伝承記録

  1. 顔に班模様の二人
  2. 村ごとに尋ねる
  3. 正体は雪玉

顔に班模様の二人

顔に班模様のある二人の女がいました。

目印は顔の模様です。

村ごとに尋ねる

村ごとに立ち寄って「私たちの素性を教えてください」といいます。

尋ね歩いたのは自分のことです。

正体は雪玉

二人の正体は、人間に尻を拭くために使われた雪玉でした。

もとはです。

雪玉の伝承地域

公的データベースの地域欄は北海道網走市、区町村名の欄は浦士別町を示します。

論文は知里眞志保がアイヌの昔話として記したものです。

浦士別町(うらしべつちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

浦士別町の所在地:北海道網走市浦士別町

報告は三元社の旅と伝説によります。

論文名はアイヌの昔話―糞まみれの雪玉―です。

雪玉の正体と考えられているもの

雪玉は、捨てられた物が姿を得たものです

害をなしてはいません。 語られているのは、何を尋ねたかと、正体が何だったかです。

使われて捨てられた物が人の姿で現れるという形は、物を粗末にしないという話につながります。

この図鑑にはオオウバユリ(北海道)も収めています。

雪玉が登場する作品

雪玉を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

使い捨てられた物が姿を得る話は各地にあり、付喪神の考えと重なります。

雪玉が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1934年の号に知里眞志保のアイヌの昔話が載ります。

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雪玉についてよくある質問

雪玉とは何ですか。

北海道網走市で、二人の女の正体だったと語られる雪の玉です。

二人は何をしたのですか。

村ごとに立ち寄って素性を教えてくれと尋ねたといいます。

見分ける印はありますか。

顔に班模様があったと記録されています。

誰が記したのですか。

アイヌの言葉と口承を研究した知里眞志保です。

雪玉と併せて覚えたい言葉・用語

素性(すじょう)

生まれや正体のことです。

班模様(まだらもよう)

まだらの模様という意味です。

浦士別(うらしべつ)

北海道網走市の町の名です。

雪玉の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「雪玉,家の神」