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愛知県

黄牛(おうぎゅう)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

黄牛  / オウギュウ

水の妖怪 各地の伝説

愛知県豊川市東上町の雌滝の淵から現れた牛。襲われた男は三日後に死んだ。

黄牛の姿を描いた図

Bariston 「豊川稲荷の本殿(愛知県豊川市)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典

黄牛とはどんな妖怪か

黄牛は、淵から出た大きな牛です。愛知県豊川市東上町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、西村白鳥煙霞綺談」(『日本随筆大成第1期』吉川弘文館、1975年)を典拠に、東上村の北の雌滝と呼ばれる深淵で、六左衛門という男が鮎を獲ろうとしたところ、水が大いに逆巻き、淵の中から大きな黄牛が現れ、吽々と吼えて襲ってきたと記します。

書き手も奇妙だと書いています。

深淵から牛が出るのは奇妙だが、淵の主霊だったのだろうと結ばれます。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

黄牛の漢字表記と読み方

読みは「おうぎゅう」です。

「黄牛」は、あめ色をした牛のことです。

「逆巻く」は、水が激しく渦を巻くことです。

「主霊」は、その場の主となっている霊のことです。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

黄牛(おうぎゅう)

データベースの呼称欄は「黄牛,淵の主霊」と示します。

雌滝(めだき)

記録が示す、深淵のある滝の名です。

六左衛門(ろくざえもん)

記録が示す、鮎を獲ろうとした男の名です。

黄牛の姿と特徴

黄牛の話は、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 東上村の北の雌滝と呼ばれる深淵。
その人 … 六左衛門。
しようとしたこと … 鮎を獲ろうとした。
起きたこと(一) … 水が大いに逆巻いた。
現れたもの … 淵の中から大きな黄牛。
その様子 … 吽々と吼えて襲ってきた。
男のしたこと … 淵から上がり宿に帰った。
そのあと(一) … 急に発熱した。
そのあと(二) … うわ言を言い出した。
その末 … 3日後に死んでしまった。
書き手の見立て … 淵の主霊だったのだろう。

牛の角や大きさの詳しいところは書かれていません。

黄牛の伝承記録

  1. 雌滝の深淵
  2. 水が逆巻く
  3. 黄牛が出る
  4. 三日後に死ぬ

雌滝の深淵

東上村の北の雌滝と呼ばれる深淵で、六左衛門という男が鮎を獲ろうとしました。

入ったのは深い淵です。

水が逆巻く

水が大いに逆巻きました。

荒れたのはです。

黄牛が出る

淵の中から大きな黄牛が現れ、吽々と吼えて襲ってきました。

出たのはです。

三日後に死ぬ

六衛門は淵から上がり宿に帰りましたが、急に発熱しうわ言を言い出して、3日後に死んでしまいました。

続いたのは三日です。

黄牛の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県、市郡名の欄は豊川市、区町村名の欄は東上町を示します。

記録が示すのは東上村の北の雌滝という深い淵です。

東上町(とうじょうちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

東上町の所在地:愛知県豊川市東上町

記録は東上村の北の雌滝と記します。

豊川の上流にあたる土地です。

黄牛の正体と考えられているもの

黄牛は、淵から出た大きな牛です

水の中から現れます。 語られているのは、襲われたときの様子と、三日後に死んだことです。

書き手自身が深淵から牛が出るのは奇妙だと書き添えているところが率直です。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

黄牛が登場する作品

黄牛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸時代の随筆です。

淵の主が牛の姿で現れる話は各地にあり、見た者が熱を出して死ぬ結びをよくとります。

黄牛が登場する随筆

煙霞綺談

西村白鳥が書いた随筆です。日本随筆大成第一期に収められています。

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黄牛についてよくある質問

黄牛とは何ですか。

愛知県豊川市東上町の雌滝の淵から現れたという、大きな牛です。

何をしていて出会ったのですか。

六左衛門という男が鮎を獲ろうとしたときだといいます。

その人はどうなりましたか。

急に発熱してうわ言を言い、三日後に死んだといいます。

正体は何ですか。

書き手は淵の主霊だったのだろうと記しています。

黄牛と併せて覚えたい言葉・用語

黄牛(あめうし)

あめ色をした牛のことです。

逆巻く(さかまく)

水が激しく渦を巻くことです。

豊川市(とよかわし)

愛知県の東部にある市です。

黄牛の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「黄牛,淵の主霊」