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岐阜県

おう人(おうひと)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

おう人  / オウヒト

人型の妖怪 各地の伝説

岐阜県の山中にいるという者。まろめ飯を与えると、礼に狢をたくさん獲ってきた。

おう人とはどんな妖怪か

おう人は、山中にいるという者です。岐阜県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、伊藤龍平柳田山人論の原風景―「山人外伝資料」再見―」(『昔話伝説研究』昔話伝説研究会、2000年)を典拠に、引用文献を『視聴草』として、山中におう人という者がいる。猟師がおう人に、まろめ飯を与えたところ、おう人はお礼としてむじなをたくさん獲ってきてくれたと記します。

やりとりが成り立っています。

渡したのはまろめ飯、返ってきたのはむじなです。

この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。

おう人の漢字表記と読み方

読みは「おうひと」です。

「まろめ飯」は、丸めた飯、握り飯のことです。

「むじな」は、あなぐまや狸を指す呼び名です。

「山人」は、山に住むとされた人ならぬものを指す言葉です。

この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。

おう人(おうひと)

日文研データベースが示す呼称です。

まろめ飯(まろめめし)

記録が示す、猟師が与えたものです。握り飯のことをいいます。

おう人の姿と特徴

おう人の話は、記録に短く書かれています。

いる場所 … 山中。
その名 … おう人。
会った人 … 猟師。
与えたもの … まろめ飯。
そのお礼 … むじなをたくさん獲ってきてくれた。

姿かたちは書かれていません。

おう人の伝承記録

  1. 山中のおう人
  2. まろめ飯を与える
  3. むじなを獲ってくる

山中のおう人

山中におう人という者がいます。

いるのは山の中です。

まろめ飯を与える

猟師がおう人に、まろめ飯を与えました。

渡したのは握り飯です。

むじなを獲ってくる

おう人はお礼としてむじなをたくさん獲ってきてくれました。

返ってきたのは獲物です。

おう人の伝承地域

公的データベースの地域欄は岐阜県を示します。市郡名の欄は空欄です。

記録は『視聴草』を引いており、江戸時代の見聞集にさかのぼります。

岐阜県の山(ぎふけんのやま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

岐阜県の山の所在地:岐阜県

記録は山中とだけ記します。

市郡名の欄は空欄で、県より細かい地名は示されていません。

おう人の正体と考えられているもの

おう人は、山中にいるという者です

害をなすものではありません。 語られているのは、飯をもらったことと、礼に獲物を持ってきたことです。

柳田国男が集めた山人の話のひとつとして扱われています。

この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。

おう人が登場する作品

おう人を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌の論考と、そこに引かれた江戸時代の見聞集です。

山に住む人ならぬものの話は各地にあり、山人・山男山姫などの名で集められました。

おう人が登場する雑誌

昔話伝説研究

昔話伝説研究会が出した雑誌です。2000年の号に山人論の論考が載ります。

おう人が登場する古い書物

視聴草

江戸時代の見聞を集めた書です。記録はこの書を引いています。

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おう人についてよくある質問

おう人とは何ですか。

岐阜県の山中にいるとされた者です。

猟師は何を与えたのですか。

まろめ飯、つまり握り飯を与えたといいます。

お礼は何でしたか。

むじなをたくさん獲ってきてくれたといいます。

どこに書かれていますか。

江戸時代の見聞集「視聴草」を、学会誌の論考が引いています。

おう人と併せて覚えたい言葉・用語

まろめ飯(まろめめし)

丸めた飯、握り飯のことです。

むじな(むじな)

あなぐまや狸を指す呼び名です。

山人(やまびと)

山に住むとされた人ならぬものを指す言葉です。

おう人の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「おう人」