福島県川内村で、一升徳利に杉の葉をさして入り口の壁につり下げた、疫病除けの備え。

アラツク 「川内村役場(福島県双葉郡川内村)」 2016年 / CC BY-SA 4.0 出典
厄神除けとはどんな妖怪か
厄神除けは、入り口につるす備えです。福島県双葉郡川内村の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、蒲生明「正月の行事」(『民間伝承』民間伝承の会、1940年)を典拠に、ほとんどの家の入り口の壁に、一升徳利に杉の葉をさしたものをつり下げている。これは流行病など疫病除けの予防の禁忌だといわれていると記します。
村じゅうに広がっています。
「ほとんどの家」の入り口の壁につり下げられていました。
この図鑑にはホーソー神(福井)も収めています。
厄神除けの漢字表記と読み方
読みは「やくがみよけ」です。
「一升徳利」は一升の酒が入る大きな徳利です。
「杉の葉」は、社寺や酒屋の軒にも吊るされます。
「禁忌」は、してはいけないとされる決まりや、その備えを指します。
この図鑑にはホーソー神(福井)も収めています。
厄神除け(やくがみよけ)
日文研データベースが示す呼称。
疫病除け(えきびょうよけ)
記録が示す、その目的です。
厄神除けの姿と特徴
厄神除けの形は、記録に短く書かれています。
つるすところ … ほとんどの家の入り口の壁。
つるすもの(一) … 一升徳利。
つるすもの(二) … そこにさした杉の葉。
その目的 … 流行病など疫病除けの予防。
厄神の姿は書かれていません。
厄神除けの伝承記録
入り口の壁に
ほとんどの家の入り口の壁につり下げています。
置き場は入り口です。
一升徳利と杉の葉
一升徳利に杉の葉をさしたものをつり下げています。
組み合わせが決まっています。
疫病除けの備え
これは流行病など疫病除けの予防の禁忌だといわれています。
目的は病を入れないことです。
厄神除けの伝承地域
公的データベースの地域欄は福島県双葉郡川内村を示します。
この図鑑には同じ福島の八百萬の神も収めています。
厄神除けの正体と考えられているもの
厄神除けは、疫病を入れないための備えです。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、何をつるすかと、何のためかです。
村じゅうの家が同じものをつるしていたところに、病への恐れが表れています。
この図鑑には八百萬の神(福島)も収めています。
厄神除けが登場する作品
厄神除けを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
疫病を家に入れない備えは各地にあり、注連縄・柊・鰯の頭などが用いられます。
厄神除けが登場する学会誌
民間伝承
民間伝承の会が出した雑誌です。1940年の号に正月の行事が載ります。
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厄神除けについてよくある質問
厄神除けとは何ですか。
福島県川内村で、家の入り口につるした疫病除けの備えです。
何をつるすのですか。
一升徳利に杉の葉をさしたものと記録されています。
どこにつるすのですか。
家の入り口の壁です。
何のためですか。
流行病など疫病除けの予防といいます。
厄神除けと併せて覚えたい言葉・用語
一升徳利(いっしょうどっくり)
一升の酒が入る大きな徳利です。
疫病(えきびょう)
広がって流行する病のことです。
川内村(かわうちむら)
福島県双葉郡の山あいの村です。
厄神除けの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。