福井県おおい町で、節分の夜に膳を用意し、白い煙となって降りてくるのを待った疱瘡の神。

Hirorinmasa 「おおい町役場(福井県大飯郡おおい町本郷)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典
ホーソー神とはどんな妖怪か
ホーソー神はひとことで言えば、迎える病の神です。福井県大飯郡おおい町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大島建彦「若狭の疫神祭祀」(『西郊民俗』西郊民俗談話会、1992年)を典拠に、節分の夜、床の間にホーソー(疱瘡)じいさんとホーソーばあさんを並べ、椀飯を供え、灯りを消して静かにしている。真夜中になるとホーソー神が白い煙となって降りてくる。この時床の間でコトリと音がするというと記します。
追い払っていません。
膳を供え、灯りを消して静かに待つという迎え方です。
ホーソー神の漢字表記と読み方
読みは「ほーそーじん」です。
「ホーソー」は疱瘡、すなわち天然痘のことです。
「椀飯」は、椀に盛った飯のことです。
「若狭」は福井県の西部を指す古い国名です。
この図鑑には疱瘡婆(各地)も収めています。おおい町のこの神は、追わずに迎えられます。
ホーソー神(ほーそーじん)
日文研データベースが示す呼称。
ホーソーじいさん(ほーそーじいさん)
床の間に並べる二体の一方です。
ホーソーばあさん(ほーそーばあさん)
床の間に並べる二体のもう一方です。
ホーソー神の姿と特徴
ホーソー神を迎える行事は、記録に短く書かれています。
する日 … 節分の夜。
並べるもの … ホーソーじいさんとホーソーばあさん。
置く場所 … 床の間。
供えるもの … 椀飯。
すること … 灯りを消して静かにしている。
真夜中に起きること … ホーソー神が白い煙となって降りてくる。
そのしるし … 床の間でコトリと音がする。
神の姿は白い煙としか書かれていません。
ホーソー神の伝承記録
床の間の二体
節分の夜、床の間にホーソー(疱瘡)じいさんとホーソーばあさんを並べます。
迎えるのは二体です。
椀飯を供える
椀飯を供え、灯りを消して静かにしています。
用意するのは飯と静けさです。
白い煙
真夜中になるとホーソー神が白い煙となって降りてきます。
姿は煙でした。
コトリという音
この時床の間でコトリと音がするといいます。
来たと分かるのは音です。
ホーソー神の伝承地域
公的データベースの地域欄は福井県大飯郡おおい町を示します。
論文名の若狭の疫神祭祀は、この地方の疫病の神をまつる行事を扱ったものです。
ホーソー神の正体と考えられているもの
ホーソー神は、迎えてもてなす病の神です。
追い出す行事ではありません。 語られているのは、膳を供え、灯りを消し、静かに待つという向き合い方です。
来たしるしは、コトリという音だけでした。
この図鑑には疱瘡婆(各地)も収めています。
ホーソー神が登場する作品
ホーソー神を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは西郊民俗談話会の雑誌です。
疱瘡の神をまつる行事は各地にあり、赤い色を供えたり、送り出したりと形はさまざまです。
ホーソー神が登場する学会誌
西郊民俗
西郊民俗談話会が出した雑誌です。1992年の号に若狭の疫神祭祀が載ります。
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ホーソー神についてよくある質問
ホーソー神とは何ですか。
福井県おおい町で、節分の夜に迎えられた疱瘡の神です。
何を供えるのですか。
床の間に二体を並べ、椀飯を供えると記録されています。
どんな姿で来ますか。
真夜中に白い煙となって降りてくるといいます。
来たとどう分かりますか。
床の間でコトリと音がすると記録されています。
ホーソー神と併せて覚えたい言葉・用語
疱瘡(ほうそう)
天然痘のことです。
椀飯(わんばん)
椀に盛った飯のことです。
若狭(わかさ)
福井県西部を指す古い国名です。
ホーソー神の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。