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福島県

雷神皇(らいじんこう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

雷神皇  / ライジンコウ

神になった妖怪 各地の伝説

福島県浅川町で、幼児を噛もうとした白毛の狼に雷が落ちた。信心の徳と考えられたという。

雷神皇の姿を描いた図

Asturio Cantabrio 「永昌寺の本堂(福島県石川郡浅川町)」 2025年 / CC BY-SA 4.0 出典

雷神皇とはどんな妖怪か

雷神皇は、狼を撃ち殺した雷です。福島県石川郡浅川町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、塵哉翁巷街贅説」(『続日本随筆大成別巻』吉川弘文館、1983年)を典拠に、話者を略縁起として、奥州楢葉郡浅川にいた百姓は、日ごとから深く雷神宮を信仰していた。春のある時に、夫婦そろって耕作するのに、幼児を揺籠に入れておいたところ、身の丈8~9丈もある白毛の狼が現れて、幼児を噛もうとした。すると雷が落ちて狼を撃ち殺したという。平生に雷神を信心している徳だと考えられたと記します。

狼の大きさが書いてあります。

身の丈は8~9丈もありました。

この図鑑には雷電様(栃木)も収めています。

雷神皇の漢字表記と読み方

読みは「らいじんこう」です。

「一丈」はおよそ三メートルにあたります。

「揺籠」は、赤子を寝かせるかごです。

「平生」は、ふだんということです。

この図鑑には雷電様(栃木)も収めています。

雷神皇(らいじんこう)

日文研データベースが示す呼称。

雷神宮(らいじんぐう)

記録が示す、百姓が信仰していた社です。

雷神皇の姿と特徴

雷神皇の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 奥州楢葉郡浅川にいた百姓。
していたこと … 日ごとから深く雷神宮を信仰していた。
そのとき … 春のある時。
していたこと … 夫婦そろって耕作。
幼児の居場所 … 揺籠。
現れたもの … 身の丈8~9丈もある白毛の狼。
しようとしたこと … 幼児を噛もうとした。
起きたこと … 雷が落ちて狼を撃ち殺した。
その見立て … 平生に雷神を信心している徳。

雷神の姿は書かれていません。

雷神皇の伝承記録

  1. 雷神宮を信仰する
  2. 春の耕作
  3. 白毛の狼
  4. 雷が落ちる

雷神宮を信仰する

奥州楢葉郡浅川にいた百姓は、日ごとから深く雷神宮を信仰していました。

続けていたのは信心です。

春の耕作

春のある時に、夫婦そろって耕作するのに、幼児を揺籠に入れておきました。

置いたのは揺籠です。

白毛の狼

すると身の丈8~9丈もある白毛の狼が現れて、幼児を噛もうとしました。

来たのは大きな狼です。

雷が落ちる

すると雷が落ちて狼を撃ち殺しました。平生に雷神を信心している徳だと考えられました。

返ってきたのは信心の徳です。

雷神皇の伝承地域

公的データベースの地域欄は福島県、市郡名の欄は石川郡、区町村名の欄は浅川町を示します。

記録の「楢葉郡」は浜通りの郡名で、浅川町のある石川郡とは別です。直さずそのまま並べておきます。

浅川町(あさかわまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

浅川町の所在地:福島県石川郡浅川町

報告は吉川弘文館の続日本随筆大成によります。

記録は古い郡名で奥州楢葉郡浅川と書いています。

雷神皇の正体と考えられているもの

雷神皇は、狼を撃ち殺した雷です

姿は出てきません。 語られているのは、何が来たかと、なぜ助かったかです。

害をなす側が狼で、助けた側がであるところが、この話の組み立てです。

この図鑑には雷電様(栃木)も収めています。

雷神皇が登場する作品

雷神皇を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。

雷が獣を撃つという話は各地にあり、信心のしるしとして語り伝えられます。

雷神皇が登場する随筆

続日本随筆大成別巻

吉川弘文館が1983年に出した叢書です。塵哉翁の巷街贅説を収めます。

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雷神皇についてよくある質問

雷神皇とは何ですか。

福島県浅川町で、狼を撃ち殺したと語られる雷です。

何が現れたのですか。

身の丈八、九丈もある白毛の狼です。

どうなりましたか。

雷が落ちて狼を撃ち殺しました。

なぜだと考えられたのですか。

ふだんから雷神を信心している徳だとされました。

雷神皇と併せて覚えたい言葉・用語

(じょう)

長さの単位で、一丈はおよそ三メートルです。

揺籠(ゆりかご)

赤子を寝かせるかごです。

浅川町(あさかわまち)

福島県石川郡の町です。

雷神皇の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「雷神皇」