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栃木県

雷電様(らいでんさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

雷電様  / ライデンサマ

神になった妖怪 各地の伝説

栃木県小山市で、板倉から勧進した雷神。招いた帰り道に鳴り出し、鉄瓶を転がして裏へ出ていった。

雷電様の姿を描いた図

Suikotei 「持宝寺の鐘楼門(栃木県小山市)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典

雷電様とはどんな妖怪か

雷電様は、招いたら本当に来た神です。栃木県小山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、山中清次栃木県南地方における雷神信仰」(『民俗学評論』大塚民俗学会、1976年)を典拠に、小山市のある宅で祀っている雷神様は板倉から勧進してきたという。昔先祖が板倉の雷神神社にお参りに行って、「一度うちにも来てください」と言って帰った。すると家に着くか着かないかのうちに雷様が鳴り出し、その雷様は家の中のテツビンを転がして裏に出ていったと記します。

来た証しが残っています。

その雷様は家の中のテツビンを転がして裏に出ていったのです。

この図鑑には雷神(三重)も収めています。

雷電様の漢字表記と読み方

読みは「らいでんさま」です。

「勧進」は、神仏の分けみたまを迎えることです。

「板倉」は群馬県邑楽郡の町で、雷電神社で知られます。

「テツビン」は鉄瓶、湯をわかす鉄の器です。

この図鑑には雷神(三重)も収めています。

雷電様(らいでんさま)

日文研データベースが示す呼称。

雷神様(らいじんさま)

記録の本文が使う呼び方です。

雷電様の姿と特徴

雷電様の話は、記録に順を追って書かれています。

まつっているところ … 小山市のある宅。
その由来 … 板倉から勧進してきた。
先祖のしたこと … 板倉の雷神神社にお参りに行った。
言ったこと … 一度うちにも来てください。
帰り道のこと … 家に着くか着かないかのうちに雷様が鳴り出した。
雷様のしたこと … 家の中のテツビンを転がした。
その後 … 裏に出ていった。

雷様の姿は書かれていません。

雷電様の伝承記録

  1. 板倉から勧進する
  2. 一度うちにも
  3. 帰り道に鳴り出す
  4. 鉄瓶を転がして

板倉から勧進する

小山市のある宅で祀っている雷神様は板倉から勧進してきたといいます。

迎えた先は板倉です。

一度うちにも

昔先祖が板倉の雷神神社にお参りに行って、「一度うちにも来てください」と言って帰りました。

招いたのは先祖です。

帰り道に鳴り出す

すると家に着くか着かないかのうちに雷様が鳴り出しました。

来たのはすぐでした。

鉄瓶を転がして

その雷様は家の中のテツビンを転がして裏に出ていきました。

残ったのは転がった鉄瓶です。

雷電様の伝承地域

公的データベースの地域欄は栃木県小山市を示します。

勧進元の板倉は群馬県邑楽郡の町で、雷電神社で知られます。

小山(おやま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

小山の所在地:栃木県小山市

報告は大塚民俗学会の民俗学評論によります。

勧進元の板倉は群馬県邑楽郡の町です。

雷電様の正体と考えられているもの

雷電様は、招いたら本当に来た神です

害はありません。 語られているのは、どう招いたかと、どんな形で来たかです。

鉄瓶を転がして裏へ抜けるという通り方が、目に見える証しになっています。

この図鑑には雷神(三重)も収めています。

雷電様が登場する作品

雷電様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。

雷神を家に勧進する信仰は北関東に広く、板倉の雷電神社が知られます。

雷電様が登場する学会誌

民俗学評論

大塚民俗学会が出した雑誌です。1976年の号に栃木県南地方における雷神信仰が載ります。

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雷電様についてよくある質問

雷電様とは何ですか。

栃木県小山市のある宅でまつられていたという雷神です。

どこから来たのですか。

板倉から勧進してきたといいます。

どんなきっかけですか。

先祖が板倉の雷神神社で「一度うちにも来てください」と言ったことです。

何が起きたのですか。

帰り道に雷が鳴り出し、家の中のテツビンを転がして裏に出ていったといいます。

雷電様と併せて覚えたい言葉・用語

勧進(かんじん)

神仏の分けみたまを迎えることです。

板倉(いたくら)

群馬県邑楽郡の町で、雷電神社で知られます。

鉄瓶(てつびん)

湯をわかす鉄の器です。

雷電様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「雷電様」