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青森県

死者のたたり(ししゃのたたり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

死者のたたり  / シシャノタタリ

幽霊と霊 各地の伝説

青森県田子町で、松の下敷きになって死んだ人の霊か狐かが、夜な夜な出たという。三年で止んだ。

死者のたたりの姿を描いた図

Ebiebi2 「田子町ガーリックセンター(青森県三戸郡田子町)」 2022年 / CC BY-SA 出典

死者のたたりとはどんな妖怪か

死者のたたりはひとことで言えば、三年で終わった夜の光です。青森県三戸郡田子町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会上郷の民俗―青森県三戸郡田子町旧上郷村―』(1977年、296頁)の「口承文芸」を典拠に、旧道の松の木を切り倒すときに、木の下敷きになって死んだ人がいた。その人の霊だか狐だか、夜な夜なテラテラテラ出るようになった。3年ほどして出なくなったと記します。

「テラテラテラ」は、光る様子を表した言い方とみられます

正体は決められていません。 その人の霊だか狐だかと記録されています。

そして、三年ほどして出なくなりました

死者のたたりの漢字表記と読み方

読みは「ししゃのたたり」です。

「テラテラテラ」という言い方が、記録にそのまま残っています光る様子を表したものとみられます。

この図鑑には、木を切って起きた話として、鳥取の依掛松や愛媛の上の山の松も収めています。 木を切ることは、各地で重く語られてきました。

死者のたたり(ししゃのたたり)

日文研データベースが示す表記。

テラテラテラ(てらてらてら)

記録が使う、光る様子の言い方。

死者のたたりの姿と特徴

この怪異に姿はありません。記録にあるのは、です。

きっかけ … 旧道の松の木を切り倒すとき、木の下敷きになって死んだ人がいた。
正体 … その人の霊だか狐だか。
現れ方 … 夜な夜なテラテラテラ出る。
期間 … 三年ほどして出なくなった。

人の形が現れたという記述はありません。

死者のたたりの伝承記録

  1. 松を切って人が死ぬ
  2. 三年で出なくなった

松を切って人が死ぬ

旧道の松の木を切り倒す作業中、木の下敷きになって死んだ人がいました

事故です。

その後、夜な夜なテラテラテラ出るようになりました

光る何かが、夜ごと現れます。

切った木のせいか、死んだ人のせいか——記録は決めていません。

三年で出なくなった

記録は、正体をその人の霊だか狐だかと書きます。

狐が光を出すという話は各地にあります。 神奈川のキツネッピも、狐の口のあぶくが光るとされました。

そして、三年ほどして出なくなりました

祀ったとも、供養したとも書かれていません。

ひとりでに終わったという結びです。

死者のたたりの伝承地域

公的データベースの地域欄は青森県三戸郡田子町を示します。報告は旧上郷村の調査です。

旧道や松の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。

田子町周辺(たっこまちしゅうへん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

田子町周辺の所在地:青森県三戸郡田子町

報告は旧・上郷村の調査によります。

旧道や松の位置は資料に書かれていません。

死者のたたりの正体と考えられているもの

この怪異の正体は決められていません。記録はその人の霊だか狐だかと書きます。

霊とも、狐とも言い切らない——そのままの語りが残されています

木を切ったことと、人の死が、怪異の背景にあります。

三年で出なくなったという結びも、理由が語られていません

残ったのは、「テラテラテラ」という光の言い方です。

死者のたたりが記録された資料

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の調査報告書です。

木を切って起きた怪異は各地にあります。この図鑑には、鳥取の依掛松、愛媛の上の山の松も収めています。

死者のたたりが記録された民俗資料

上郷の民俗―青森県三戸郡田子町旧上郷村―

東洋大学民俗研究会が1977年にまとめた調査報告です。

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死者のたたりについてよくある質問

死者のたたりとは何ですか。

青森県田子町の話です。松を切り倒す際に下敷きになって死んだ人の霊か狐かが、夜な夜な光って出たと記録されています。

正体は何ですか。

決められていません。記録は「その人の霊だか狐だか」と書いています。

いつまで出たのですか。

三年ほどして出なくなったと記録されています。

供養はしたのですか。

記録されていません。ひとりでに出なくなったと書かれています。

死者のたたりと併せて覚えたい言葉・用語

テラテラテラ(てらてらてら)

光る様子を表した言い方。記録にそのまま残っています。

依掛松(いかけまつ)

鳥取県の松。身を投げた女が衣をかけたと伝わります。

キツネッピ(きつねっぴ)

神奈川県の狐火。狐の口のあぶくが光るとされます。

死者のたたりの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「死者のたたり」