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青森県

雪隠の神様(せっちんのかみさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

雪隠の神様  / セッチンノカミサマ

そのほか 各地の伝説

青森県で、厠に宿るとされたお産の神。厠が汚いと産が重くなるといいます。

雪隠の神様とはどんな妖怪か

雪隠の神様はひとことで言えば、厠にいるお産の神です。青森県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、菊池久雄雪隠の神様」(『民間伝承』12巻8、9合併号、1948年、18頁)を典拠に、ここでは雪隠をヘンチという。ヘンチの神様はお産の神様で、ヘンチが汚いと産が重くなる。産が重いときはヘンチへ背負い帯を持っていき、神様をおぶってくると記します。

掃除がそのまま、お産の軽さに結び付いています。

そして、背負い帯で神をおぶってくるという所作が記されています。 神を運ぶ道具が、赤子を背負う帯である点が要です。

雪隠の神様の漢字表記と読み方

読みは「せっちんのかみさま」です。

雪隠は厠、つまり便所を指す古い言い方です。 青森ではヘンチと呼びました。

厠の神は各地で祀られ、お産や目の病と結び付けられます。

この図鑑にはセキモリさん(山梨)も収めています。

雪隠の神様(せっちんのかみさま)

日文研データベースが示す表記。

ヘンチの神様(へんちのかみさま)

青森では雪隠をヘンチと呼びます。

雪隠の神様の姿と特徴

雪隠の神様に姿はありません。記録にあるのは、しきたりです。

場所 … 雪隠(ヘンチ)。
神の役 … お産の神。
汚いと … 産が重くなる。
産が重いとき … ヘンチへ背負い帯を持っていく。
すること … 神様をおぶってくる。

姿や声についての記述はありません。

雪隠の神様の伝承記録

  1. 厠を掃く理由
  2. 背負い帯でおぶってくる

厠を掃く理由

ヘンチの神様は、お産の神様です。

そして、ヘンチが汚いと産が重くなるといいます。

掃除は、身重の家にとっての備えでした。

罰という言い方はされていません。 語られているのは、汚れと難産の結び付きです。

背負い帯でおぶってくる

産が重いときは、ヘンチへ背負い帯を持っていきます。

そして、神様をおぶってきます

背負い帯は、赤子を背負う帯です。 その帯で神を運ぶところに、この土地の考え方が表れています。

祈るのではなく、連れてくる——所作がはっきりしています。

雪隠の神様の伝承地域

公的データベースの地域欄は青森県までを示します。市や郡は書かれていません。

そのため、地図で指せるのは県の範囲までです。

青森県(あおもりけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

青森県の所在地:青森県

報告は市町村を特定していません。

「ヘンチ」の語が使われる範囲は資料に書かれていません。

雪隠の神様の正体と考えられているもの

雪隠の神様は、厠に宿るお産の神です

恐ろしいものとして語られてはいません。 語られているのは、掃除と、背負い帯の所作です。

厠の神は各地にあり、お産と結び付く例が多く見られます

この図鑑にはセキモリさん(山梨)も収めています。 そちらは辻に祀られた神です。

雪隠の神様が登場する作品

雪隠の神様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後まもない民俗雑誌です。

厠の神は各地で祀られ、掃除としきたりが語られますこの図鑑には疝気の神さん(鳥取)も収めています。

雪隠の神様が登場する民俗雑誌

民間伝承

民間伝承の会の雑誌です。12巻8、9合併号に菊池久雄の報告が載ります。

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雪隠の神様についてよくある質問

雪隠の神様とは何ですか。

青森県で厠に宿るとされたお産の神です。厠はヘンチと呼ばれました。

厠が汚いとどうなりますか。

産が重くなると伝えられました。

産が重いときはどうしましたか。

ヘンチへ背負い帯を持っていき、神様をおぶってきたと記録されています。

ヘンチとは何ですか。

青森で雪隠、つまり厠を指す言い方です。

雪隠の神様と併せて覚えたい言葉・用語

雪隠(せっちん)

厠、便所を指す古い言い方です。

ヘンチ(へんち)

青森で雪隠を指す言い方です。

背負い帯(せおいおび)

赤子を背負うための帯。神を運ぶのにも使われました。

雪隠の神様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「雪隠の神様,ヘンチの神様」