山梨県早川町の話。千の寺を廻る人が池でふんどしを洗い、怒った神が水を涸らした。
神様の祟りとはどんな妖怪か
神様の祟りは、池の水が消えたわけです。山梨県南巨摩郡早川町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、都留文科大学民俗学研究会「Ⅸ口承文芸 §2伝説」(『雨畑の民俗 山梨県南巨摩郡早川町雨畑』都留文科大学民俗学研究会、1989年)を典拠に、話者を望月秋夫として、Aさんの上にから池があるが、それは、オセンガンジといって、願をかけて千の寺を廻る人がその池でふんどしを洗ってしまったと記します。
神が怒りました。
すると神様が汚れたといって怒って池の水がなくなってしまったと結ばれます。
この図鑑には平四郎虫(山梨)も収めています。
神様の祟りの漢字表記と読み方
読みは「かみさまのたたり」です。
「から池」は、水のない池のことです。
「オセンガンジ」は、千の寺を廻る願かけを指すとみられます。
「ふんどし」は、下につける布のことです。
この図鑑には平四郎虫(山梨)も収めています。
神様の祟り(かみさまのたたり)
日文研データベースが示す呼称です。
から池(からいけ)
記録が示す語です。水のない池をいいます。
オセンガンジ(おせんがんじ)
記録が示す語です。千の寺を廻る願かけを指すとみられます。
神様の祟りの姿と特徴
神様の祟りの話は、記録に短くまとめられています。
その場所 … Aさんの上にあるから池。
その呼び名 … オセンガンジ。
その人 … 願をかけて千の寺を廻る人。
したこと … その池でふんどしを洗ってしまった。
神のしたこと … 汚れたといって怒った。
その結果 … 池の水がなくなってしまった。
神の姿は書かれていません。
神様の祟りの伝承記録
から池
Aさんの上にから池があります。
あるのは水のない池です。
オセンガンジ
それはオセンガンジといいます。
呼ばれるのは願かけの名でです。
千の寺を廻る人
願をかけて千の寺を廻る人がいました。
歩いたのは寺から寺へです。
ふんどしを洗う
その池でふんどしを洗ってしまいました。
使ったのは神の水です。
水が消える
神様が汚れたといって怒り、池の水がなくなってしまいました。
失われたのは水そのものです。
神様の祟りの伝承地域
公的データベースの地域欄は山梨県、市郡名の欄は南巨摩郡、区町村名の欄は早川町を示します。
話者として望月秋夫の名が記録に挙がっています。
神様の祟りの正体と考えられているもの
神様の祟りは、池の水が消えたわけです。
姿を見せるものではありません。 語られているのは、願かけの人が池を汚したことと、それで水が涸れたことです。
水を汚すと涸れるという話は各地にあり、鏡池(熊本)もその一つです。
この図鑑には平四郎虫(山梨)も収めています。
神様の祟りが登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会が出した調査報告です。
水を汚すと涸れる話は各地にあり、水を守るための言い伝えとして働いてきました。
神様の祟りが登場する本
雨畑の民俗
都留文科大学民俗学研究会が1989年に出した調査報告です。
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神様の祟りについてよくある質問
この神様の祟りとは何ですか。
山梨県早川町の話で、池の水が涸れたわけを語るものです。
なぜ水が涸れたのですか。
千の寺を廻る人が池でふんどしを洗い、神が汚れたと怒ったためだといいます。
オセンガンジとは何ですか。
記録が示す池の呼び名で、千の寺を廻る願かけを指すとみられます。
どこで語られていますか。
山梨県南巨摩郡早川町の雨畑です。
神様の祟りと併せて覚えたい言葉・用語
から池(からいけ)
水のない池のことです。
願かけ(がんかけ)
神仏に願いを立てることです。
雨畑(あめはた)
山梨県早川町の集落で、硯の石で知られます。
神様の祟りの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。