富山県で、犬が長く鳴くことをいう言葉。これを聞くと近くで死人があるという。
オエンナキとはどんな妖怪か
オエンナキは、死を知らせる犬の声です。富山県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、倉田一郎「越中のオエンナキ」(『民間伝承』民間伝承の会、1940年)を典拠に、犬が長く鳴くことをオエンナキという。これを聞くと、その近くで死人があるという。実際に近隣で死者が出ることが多かったと記します。
聞こえ方で先が変わります。
自分だけが聞いて、近隣の人が聞いていない場合は、自分の身内から死者が出るのだといわれていると結ばれます。
この図鑑には山神様と天狗様(富山)も収めています。
オエンナキの漢字表記と読み方
オエンナキ(おえんなき)
日文研データベースが示す呼称です。
越中(えっちゅう)
報告の題が示す旧国名です。今の富山県にあたります。
オエンナキの姿と特徴
オエンナキの話は、記録に短く書かれています。
その言い方 … 犬が長く鳴くこと。
その名 … オエンナキ。
聞いたときのこと … その近くで死人がある。
実際のこと … 近隣で死者が出ることが多かった。
自分だけが聞いた場合 … 近隣の人が聞いていない。
そのときのこと … 自分の身内から死者が出る。
犬の毛色や大きさは書かれていません。
オエンナキの伝承記録
犬が長く鳴く
犬が長く鳴くことをオエンナキといいます。
指すのは鳴き方です。
近くで死人がある
これを聞くと、その近くで死人があるといいます。
告げるのは死です。
実際に多かった
実際に近隣で死者が出ることが多かったといいます。
当たったのはたびたびです。
自分だけが聞くと
自分だけが聞いて、近隣の人が聞いていない場合は、自分の身内から死者が出るのだといわれています。
変わるのは誰の身に及ぶかです。
オエンナキの伝承地域
公的データベースの地域欄は富山県を示します。市郡名の欄は空欄です。
報告の題は旧国名で越中のオエンナキと書かれています。
オエンナキの正体と考えられているもの
オエンナキは、死を知らせる犬の声です。
姿を持つものではありません。 語られているのは、聞こえたときに何が起きるかと、誰に聞こえたかで先が変わることです。
自分だけに聞こえたときは身内に及ぶという、聞き分けの決まりがあります。
この図鑑には山神様と天狗様(富山)も収めています。
オエンナキが登場する作品
オエンナキを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
犬の遠吠えを死の知らせとする言い伝えは全国にあり、聞いた方角で誰の家かを占うものもあります。
オエンナキが登場する雑誌
民間伝承
民間伝承の会が出した雑誌です。1940年の号に越中のオエンナキが載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
オエンナキについてよくある質問
オエンナキとは何ですか。
富山県で、犬が長く鳴くことをいう言葉です。
聞くとどうなりますか。
その近くで死人があるといいます。
本当に当たったのですか。
実際に近隣で死者が出ることが多かったと記録されています。
自分だけ聞いた場合はどうですか。
自分の身内から死者が出るのだといわれています。
オエンナキと併せて覚えたい言葉・用語
越中(えっちゅう)
今の富山県にあたる国の名です。
遠吠え(とおぼえ)
犬が長く声をのばして鳴くことです。
身内(みうち)
家族や親類のことです。
オエンナキの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。