東京都台東区で、夜空から降ってきた裸の男。愛宕山で老僧に誘われたといい、足袋は確かに京都の物だった。

老僧とあまくだりとはどんな妖怪か
老僧とあまくだりは、空から降ってきた人の話です。東京都台東区の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、滝沢馬琴、文宝堂「兎園小説」(『日本随筆大成第2期』吉川弘文館、1973年)を典拠に、文化7年7月20日、浅草南馬道竹門のほとりへ、夜空から15、6歳の裸の男が降ってきた。取調べをすると男は京都安井門跡の家来で7月18日愛宕山に登り、暑い日だったので裸で休憩していた。その時1人の老僧が現れ、おもしろいものを見せると言われてついていった。その後の事はわからないと言った。確かに男が身に付けている足袋は京都の物だったと記します。
証しは足袋です。
男が身に付けている足袋は確かに京都の物でした。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
老僧とあまくだりの漢字表記と読み方
読みは「ろうそうとあまくだり」です。
データベースの呼称欄は「老僧,あまくだり」と読点で分けて示します。
「文化7年」は1810年にあたります。
「門跡」は、皇族や貴族が住職をつとめる寺のことです。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
老僧とあまくだり(ろうそうとあまくだり)
データベースの呼称欄は「老僧,あまくだり」と分けて示します。
兎園小説(とえんしょうせつ)
論文名です。
老僧とあまくだりの姿と特徴
老僧とあまくだりの話は、記録に順を追って書かれています。
その日 … 文化7年7月20日。
その場所 … 浅草南馬道竹門のほとり。
降ってきたもの … 夜空から15、6歳の裸の男。
その素性 … 京都安井門跡の家来。
七月十八日にしたこと … 愛宕山に登った。
その日のようす … 暑い日だったので裸で休憩していた。
現れたもの … 1人の老僧。
言われたこと … おもしろいものを見せる。
したこと … ついていった。
その後 … わからないと言った。
確かめられたこと … 身に付けている足袋は京都の物だった。
老僧の顔かたちは書かれていません。
老僧とあまくだりの伝承記録
夜空から降る
文化7年7月20日、浅草南馬道竹門のほとりへ、夜空から15、6歳の裸の男が降ってきました。
降ってきたのは人です。
京都から来た男
取調べをすると男は京都安井門跡の家来でした。
もとは京都の人です。
愛宕山の老僧
7月18日愛宕山に登り、暑い日だったので裸で休憩していると、1人の老僧が現れ、おもしろいものを見せると言われてついていきました。
誘ったのは老僧です。
足袋が語る
その後の事はわからないと言いましたが、確かに男が身に付けている足袋は京都の物でした。
残ったのは足袋です。
老僧とあまくだりの伝承地域
公的データベースの地域欄は東京都、区町村名の欄は台東区を示します。
男が登ったと語る愛宕山は京都の山で、落ちた場所とは離れています。
浅草南馬道(あさくさみなみうまみち)
日文研データベースが示す伝承地域
浅草南馬道の所在地:東京都台東区
報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。
記録は落ちた場所を「竹門のほとり」と書いています。
老僧とあまくだりの正体と考えられているもの
老僧とあまくだりは、空から降ってきた人の話です。
怪しいものの姿は出てきません。 語られているのは、どこから来たかと、何が確かめられたかです。
書き手が足袋を確かめているところが、随筆の書きぶりです。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
老僧とあまくだりが登場する作品
老僧とあまくだりを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。
遠くの土地へ運ばれるという話は各地にあり、天狗にさらわれた者の帰りとして語られます。
老僧とあまくだりが登場する随筆
日本随筆大成第2期
吉川弘文館が1973年に出した叢書です。滝沢馬琴らの兎園小説を収めます。
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老僧とあまくだりについてよくある質問
老僧とあまくだりとは何ですか。
東京都台東区で、夜空から男が降ってきたという記録です。
いつのことですか。
文化七年七月二十日、いまの1810年にあたります。
男は何と言いましたか。
愛宕山で老僧に誘われてついていき、その後のことは分からないと言いました。
何が確かめられましたか。
身に付けている足袋が確かに京都の物だったことです。
老僧とあまくだりと併せて覚えたい言葉・用語
門跡(もんぜき)
皇族や貴族が住職をつとめる寺のことです。
愛宕山(あたごやま)
京都市の西北にある山です。
文化(ぶんか)
1804年から1818年までの年号です。
老僧とあまくだりの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。