東京都三宅島の話。一月二十四日の夜に狐寿司を求める声。出てみると家の流人だった。
カンカンボウシとはどんな妖怪か
カンカンボウシは、寿司を求めた声です。東京都三宅島の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「三宅島」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1956年)を典拠に、1月24日の夜、「わしはカンナンボウシだ。狐寿司を持って出ろ」と声がすると記します。
出してみました。
おそるおそる出すと、声の主は家で使っていた流人だったと結ばれます。
この図鑑には足洗邸(東京)も収めています。
カンカンボウシの漢字表記と読み方
読みは「かんかんぼうし」です。
データベースの呼称欄は「カンカンボウシ」、記録の本文は「カンナンボウシ」と記します。
「狐寿司」は、いなり寿司のことです。
「流人」は、島に流された人のことです。三宅島は流刑の島でした。
この図鑑には足洗邸(東京)も収めています。
カンカンボウシ(かんかんぼうし)
データベースの呼称欄が示す名です。
カンナンボウシ(かんなんぼうし)
記録の本文が示す名乗りです。呼称欄とは一字違います。
流人(るにん)
記録が示す語です。島に流された人をいいます。
カンカンボウシの姿と特徴
カンカンボウシの話は、記録に短くまとめられています。
いつ … 1月24日の夜。
聞こえた声(一) … わしはカンナンボウシだ。
聞こえた声(二) … 狐寿司を持って出ろ。
家の人のしたこと … おそるおそる出した。
声の主 … 家で使っていた流人。
怪しいものではありませんでした。
カンカンボウシの伝承記録
一月二十四日の夜
1月24日の夜のことでした。
決まっているのは日です。
名乗る声
「わしはカンナンボウシだ」と声がしました。
名乗ったのは戸の外からです。
狐寿司を出せ
「狐寿司を持って出ろ」といいました。
求めたのはいなり寿司です。
おそるおそる
おそるおそる出しました。
出したのは言われるままです。
声の主
声の主は家で使っていた流人でした。
わかったのは顔を見てです。
カンカンボウシの伝承地域
公的データベースの地域欄は東京都、市郡名の欄は三宅島、区町村名の欄は三宅村を示します。
報告の題は三宅島で、島で聞き取った話をまとめたものです。
カンカンボウシの正体と考えられているもの
カンカンボウシは、寿司を求めた声です。
怪しいものの話で終わります。 語られているのは、名乗って寿司を求めた声と、その主が家の流人だったことです。
決まった日に家々を回って食べものを求める習わしは各地にあり、来訪の神の形が残ったものとみられます。
この図鑑には足洗邸(東京)も収めています。
カンカンボウシが登場する作品
カンカンボウシを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会が出した調査報告です。
決まった日に食べものを求めて回る習わしは各地にあり、なまはげなどの来訪神と同じ根を持ちます。
カンカンボウシが登場する雑誌
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した調査報告です。1956年の号に三宅島が載ります。
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カンカンボウシについてよくある質問
カンカンボウシとは何ですか。
東京都三宅島で、一月二十四日の夜に狐寿司を求めて名乗る声のことです。
正体は何でしたか。
家で使っていた流人だったと記されています。
狐寿司とは何ですか。
いなり寿司のことです。
どこで語られていますか。
東京都の三宅島です。
カンカンボウシと併せて覚えたい言葉・用語
流人(るにん)
島に流された人のことです。
狐寿司(きつねずし)
いなり寿司のことです。
三宅島(みやけじま)
東京都に属する伊豆諸島の島です。
カンカンボウシの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。