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徳島県

牛々坊(うしうしぼう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

牛々坊  / ウシウシボウ

獣の妖怪 各地の伝説

徳島県名西郡で、家畜に害をなすとされた悪獣。盆小屋に祀り、十四日に焼き払う。

牛々坊の姿を描いた図

Reggaeman 「童学寺の門(徳島県名西郡石井町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

牛々坊とはどんな妖怪か

牛々坊は、盆小屋で焼かれる悪獣です。徳島県名西郡の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、宮本常一盆飯」(『民間伝承』民間伝承の会、1943年)を典拠に、引用文献を『人類学雑誌』として、旧暦7月7日に子供等が作った盆小屋は、14日に焼き払うと記します。

焼くために祀ります。

これは牛々坊という悪獣が家畜に被害を及ぼすので、この小屋に祀って焼き殺すのだといいます。

この図鑑には牛打ち坊(徳島)も収めています。

牛々坊の漢字表記と読み方

読みは「うしうしぼう」です。

「盆小屋」は、盆に子供たちが作る仮の小屋のことです。

「悪獣」は、害をなす獣という意味です。

旧暦七月七日から十四日までの一週間が、この行事の間にあたります。

この図鑑には牛打ち坊(徳島)も収めています。

牛々坊(うしうしぼう)

日文研データベースが示す呼称です。

盆小屋(ぼんごや)

記録が示す、子供たちが作って焼く小屋です。

牛々坊の姿と特徴

牛々坊の話は、記録に短く書かれています。

作る日 … 旧暦7月7日。
作る人 … 子供等。
作るもの … 盆小屋。
焼く日 … 14日。
すること … 焼き払う。
そのわけ … 牛々坊という悪獣が家畜に被害を及ぼすから。
その手立て … この小屋に祀って焼き殺す。

牛々坊の姿は書かれていません。

牛々坊の伝承記録

  1. 七夕の盆小屋
  2. 十四日に焼く
  3. 家畜に害をなす獣
  4. 祀って焼き殺す

七夕の盆小屋

旧暦7月7日に子供等が盆小屋を作ります。

作るのは子供たちです。

十四日に焼く

その盆小屋は14日に焼き払います。

焼くのは一週間後です。

家畜に害をなす獣

牛々坊という悪獣が家畜に被害を及ぼします。

狙われるのは家畜です。

祀って焼き殺す

この小屋に祀って焼き殺すのだといいます。

焼かれるのは祀ったうえでです。

牛々坊の伝承地域

公的データベースの地域欄は徳島県、市郡名の欄は名西郡を示します。

記録は『人類学雑誌』を引いており、より古い報告にさかのぼります。

名西郡(みょうざいぐん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

名西郡の所在地:徳島県名西郡

報告の題は盆飯です。

吉野川の南岸にあたる郡です。

牛々坊の正体と考えられているもの

牛々坊は、盆小屋で焼かれる悪獣です

姿を見せることはありません。 語られているのは、家畜に害をなすことと、盆の行事で焼かれることです。

祀ってから焼くという順序に、まつりと退治が重なっています。

この図鑑には牛打ち坊(徳島)も収めています。

牛々坊が登場する作品

牛々坊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌と、そこに引かれた学術誌です。

盆に小屋を作って焼く行事は各地にあり、送り火や虫送りと結びついて行われます。

牛々坊が登場する雑誌

民間伝承

民間伝承の会が出した雑誌です。1943年の号に盆飯の報告が載ります。

牛々坊が登場する学術誌

人類学雑誌

日本人類学会が出した雑誌です。記録はこの誌を引いています。

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牛々坊についてよくある質問

牛々坊とは何ですか。

徳島県名西郡で、家畜に害をなすとされた悪獣です。

盆小屋とは何ですか。

旧暦七月七日に子供たちが作る仮の小屋のことです。

いつ焼きますか。

旧暦七月十四日に焼き払うといいます。

なぜ焼くのですか。

牛々坊をこの小屋に祀って焼き殺すためだといいます。

牛々坊と併せて覚えたい言葉・用語

盆小屋(ぼんごや)

盆に子供たちが作る仮の小屋のことです。

悪獣(あくじゅう)

害をなす獣という意味です。

名西郡(みょうざいぐん)

徳島県の中部、吉野川の南岸にある郡です。

牛々坊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「牛々坊」