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静岡県

夜蜘蛛(よるぐも)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

夜蜘蛛  / ヨルグモ

そのほか 各地の伝説

静岡県川根本町で、殺せといわれる蜘蛛。山小屋で足に糸を張り、人を引いていったという。

夜蜘蛛の姿を描いた図

Zairon 「大井川の谷(静岡県榛原郡川根本町)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典

夜蜘蛛とはどんな妖怪か

夜蜘蛛は、殺せといわれる蜘蛛です。静岡県榛原郡川根本町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「民間信仰」(『成城大学民俗調査報告書』成城大学民俗学研究会、1978年)を典拠に、夜蜘蛛は殺せ、朝蜘蛛は殺すな。夜、山小屋で座っていたら、足の間を何度も蜘蛛が往復して糸を張り、「それ行け」と言ったとたんにその人は引かれてしまった。それで夜蜘蛛は殺せというようになったと記します。

言い伝えに理由が付いています。

その一件があって、夜蜘蛛は殺せというようになったのです。

この図鑑には土蜘蛛(各地)も収めています。

夜蜘蛛の漢字表記と読み方

読みは「よるぐも」です。

「山小屋」は山仕事のために建てた小屋です。

「それ行け」は、合図の掛け声です。

「榛原郡」は静岡県中部の郡です。

この図鑑には土蜘蛛(各地)も収めています。

夜蜘蛛(よるぐも)

日文研データベースが示す呼称。

朝蜘蛛(あさぐも)

日文研データベースが並べて示す呼称です。

夜蜘蛛の姿と特徴

夜蜘蛛の言い伝えは、記録に順を追って書かれています。

言い伝え(一) … 夜蜘蛛は殺せ。
言い伝え(二) … 朝蜘蛛は殺すな。
その時 … 夜。
その場所 … 山小屋。
していたこと … 座っていた。
蜘蛛のしたこと … 足の間を何度も往復して糸を張った。
合図の言葉 … それ行け。
そのとたん … その人は引かれてしまった。
その後 … 夜蜘蛛は殺せというようになった。

蜘蛛の大きさは書かれていません。

夜蜘蛛の伝承記録

  1. 夜は殺せ、朝は殺すな
  2. 足の間に糸を張る
  3. それ行け
  4. 言い伝えになる

夜は殺せ、朝は殺すな

夜蜘蛛は殺せ、朝蜘蛛は殺すなといいます。

分かれ目は時刻です。

足の間に糸を張る

夜、山小屋で座っていたら、足の間を何度も蜘蛛が往復して糸を張りました。

張られたのは足の間です。

それ行け

「それ行け」と言ったとたんにその人は引かれてしまいました。

合図で引かれています。

言い伝えになる

それで夜蜘蛛は殺せというようになりました。

残ったのは言い伝えです。

夜蜘蛛の伝承地域

公的データベースの地域欄は静岡県榛原郡、区町村名の欄は川根本町を示します。

報告の章の題は民間信仰です。

川根本町(かわねほんちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

川根本町の所在地:静岡県榛原郡川根本町

報告は成城大学民俗学研究会の調査報告書によります。

大井川の上流にあたります。

夜蜘蛛の正体と考えられているもの

夜蜘蛛は、殺せといわれる蜘蛛です

姿は変わりません。 語られているのは、なぜ殺すのかと、そう言うようになったきっかけです。

朝と夜で扱いが逆になるところが、時刻で意味が変わる言い伝えの形です。

この図鑑には土蜘蛛(各地)も収めています。

夜蜘蛛が登場する作品

夜蜘蛛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗調査の報告書です。

朝の蜘蛛は吉、夜の蜘蛛は凶という言い伝えは各地にあり、殺すか逃がすかが分かれます。

夜蜘蛛が登場する報告書

成城大学民俗調査報告書

成城大学民俗学研究会が1978年に出した報告です。

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夜蜘蛛についてよくある質問

夜蜘蛛とは何ですか。

静岡県川根本町で、殺せといわれた夜の蜘蛛です。

朝蜘蛛は。

殺すなといいます。

何があったのですか。

山小屋で足の間に糸を張られた人が、合図とともに引かれてしまったといいます。

それでどうなりましたか。

夜蜘蛛は殺せというようになったと記録されています。

夜蜘蛛と併せて覚えたい言葉・用語

山小屋(やまごや)

山仕事のために建てた小屋です。

榛原郡(はいばらぐん)

静岡県中部の郡です。

川根本町(かわねほんちょう)

大井川の上流にある町です。

夜蜘蛛の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「夜蜘蛛,朝蜘蛛」