静岡県伊豆市の話。網を裂く一尋の大魚。捕らえてみると正体は並外れて大きなヤマメだった。

怪魚とはどんな妖怪か
怪魚は、淵にいた大魚です。静岡県伊豆市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、納富重雄「浄蓮の瀧に絡まる伝説」(『旅と伝説』三元社、1934年)を典拠に、明治34年の夏、淵に1尋もある奇怪な大魚が泳いでいたと記します。
網では捕れませんでした。
網を投げると網がズタズタにされるので鎌に長い柄をつけて突き刺して捕らえたと続き、大きさは4尺に近く、暗灰色で虹色の斑点があった。怪魚の正体はヤマメのずば抜けて大きなものであったと結ばれます。
この図鑑には川猿(静岡)も収めています。
怪魚の漢字表記と読み方
読みは「かいぎょ」です。
「尋」は、両手を広げた長さで、約1.5メートルにあたります。
「尺」は、約30センチメートルです。4尺なら約1.2メートルです。
「明治34年」は、西暦1901年にあたります。
この図鑑には川猿(静岡)も収めています。
怪魚(かいぎょ)
データベースの呼称欄は「怪魚,ヤマメ」と示します。
尋(ひろ)
記録が示す長さの単位です。両手を広げた長さで、約1.5メートルにあたります。
尺(しゃく)
記録が示す長さの単位です。約30センチメートルにあたります。
怪魚の姿と特徴
怪魚の姿は、記録に細かく書かれています。
いつ … 明治34年の夏。
どこ … 淵。
見えた大きさ … 1尋もある。
捕らえた大きさ … 4尺に近い。
色 … 暗灰色。
模様 … 虹色の斑点。
正体 … ヤマメのずば抜けて大きなもの。
化ける話ではありません。実際に捕らえています。
怪魚の伝承記録
明治34年の夏
明治34年の夏のことでした。
いたのは淵です。
一尋の大魚
淵に1尋もある奇怪な大魚が泳いでいました。
見えたのは人の背丈ほどです。
網が裂ける
網を投げると網がズタズタにされました。
効かなかったのは網です。
鎌で突く
鎌に長い柄をつけて突き刺して捕らえました。
使ったのは手作りの道具です。
正体はヤマメ
大きさは4尺に近く、暗灰色で虹色の斑点があり、正体はヤマメのずば抜けて大きなものでした。
わかったのは捕らえてからです。
怪魚の伝承地域
公的データベースの地域欄は静岡県、市郡名の欄は伊豆市を示します。
報告の題は浄蓮の瀧に絡まる伝説で、滝にまつわる話をまとめたものです。
怪魚の正体と考えられているもの
怪魚は、淵にいた大魚です。
姿を変える話ではありません。 語られているのは、網を裂いた力と、捕らえてわかった正体です。
浄蓮の滝には女郎蜘蛛の話もあり、淵の主をめぐる話が重ねられてきた場所です。
この図鑑には絡新婦(静岡)も収めています。
怪魚が登場する作品
怪魚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌に載った報告です。
淵の主が実は大きな魚だったという話は各地にあり、捕らえた年まで記されることがあります。
怪魚が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した雑誌です。1934年の号に浄蓮の滝の伝説が載ります。
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怪魚についてよくある質問
この怪魚とは何ですか。
静岡県伊豆市の話で、淵にいた一尋ほどの大魚のことです。
正体は何でしたか。
ヤマメのずば抜けて大きなものだったといいます。
どうやって捕らえたのですか。
網が裂かれるので、鎌に長い柄をつけて突き刺したといいます。
いつのことですか。
明治34年、西暦1901年の夏だと記されています。
怪魚と併せて覚えたい言葉・用語
尋(ひろ)
両手を広げた長さで、約1.5メートルにあたります。
ヤマメ(やまめ)
川の上流にすむサケの仲間の魚です。
浄蓮の滝(じょうれんのたき)
静岡県伊豆市にある滝です。
怪魚の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。