島根県で、普通の狐持より大きな狐を飼うとされた家筋。
大狐持とはどんな妖怪か
大狐持はひとことで言えば、大きな狐を飼うとされた家です。島根県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、出雲某小学校長、簸水生「民族と歴史」(『民族と歴史』2巻4号、1919年、50頁)を典拠に、大狐持という家系もある。普通の狐持が飼育している人孤よりも大きな、野孤ぐらいの大きなものを飼っている。この家筋はいずれも豪農であり、多くは一族で群居し、同族結婚をすると記します。
狐の大きさで、家の格が語られています。
そして、豪農であること、一族で群居することが並べて記されます。
大狐持の漢字表記と読み方
読みは「おおきつねもち」です。
「狐持」は狐を飼うとされた家筋を指します。 出雲や石見で語られました。
記録の人孤は小さな狐、野孤は野の狐を指すとみられます。
この図鑑にはカセブラ(広島)も収めています。そちらも憑きものです。
大狐持(おおきつねもち)
日文研データベースが示す表記。
狐持(きつねもち)
狐を飼うとされた家筋を指します。
大狐持の姿と特徴
大狐持に姿はありません。記録にあるのは、家の様子です。
呼び名 … 大狐持。
飼うもの … 普通の狐持の人孤より大きな、野孤ぐらいのもの。
家の様子その一 … いずれも豪農である。
家の様子その二 … 多くは一族で群居する。
家の様子その三 … 同族結婚をする。
狐を見たという記述はありません。
大狐持の伝承記録
狐持という家筋
大狐持という家系もあるといいます。
狐持は、狐を飼うとされた家です。
山陰では長く語られました。
大きな狐
普通の狐持が飼育している人孤よりも大きな、野孤ぐらいの大きなものを飼っています。
大きさの違いが、呼び名の違いになっています。
豪農と同族結婚
この家筋はいずれも豪農であり、多くは一族で群居し、同族結婚をするといいます。
語られているのは家のあり方です。
憑きものの話が、村の人の関係と結び付いていることが分かります。
大狐持の伝承地域
公的データベースの地域欄は島根県までを示します。市や郡は書かれていません。
そのため、地図で指せるのは県の範囲までです。
大狐持の正体と考えられているもの
大狐持は、狐の大きさで区別された家筋です。
憑きものの話は、家と家の関係を語る言葉でもありました。
記録は大正期のもので、当時の見方をそのまま伝えています。
この図鑑にはカセブラ(広島)とゲドウ(島根)も収めています。
大狐持が登場する作品
大狐持を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正期の雑誌です。
狐持の言い伝えは山陰で長く語られ、家筋への差別につながった歴史があります。この図鑑にはゲドウ(島根)も収めています。
大狐持が登場する民俗雑誌
民族と歴史
日本学術普及会の雑誌です。2巻4号に報告が載ります。
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大狐持についてよくある質問
大狐持とは何ですか。
島根県で、普通の狐持より大きな狐を飼うとされた家筋です。
どのくらい大きいのですか。
人孤より大きな、野孤ぐらいの大きさと記録されています。
どんな家とされましたか。
いずれも豪農で、多くは一族で群居し、同族結婚をするとされました。
いつの記録ですか。
1919年、大正期の雑誌によります。
大狐持と併せて覚えたい言葉・用語
狐持(きつねもち)
狐を飼うとされた家筋。山陰で語られました。
人孤(じんこ)
小さな狐を指す言い方と記されます。
豪農(ごうのう)
大きな田畑を持つ農家のことです。
大狐持の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。