沖縄県那覇市で、神に押さえられて丘になったという漫湖の怪物。

CEphoto, Uwe Aranas 「首里城の正殿(沖縄県那覇市)」 2016年 / CC BY-SA 3.0 出典
大きな怪物とはどんな妖怪か
大きな怪物はひとことで言えば、丘になった怪物です。沖縄県那覇市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、古波苗子、新屋政秀「豊高郷土史」(『豊高郷土史』1号、1988年、14頁)を典拠に、昔、漫湖に大きな怪物がいて村人を襲っていた。神が天から三個のを降らせて怪物を押え、身動きを封じた。怪物はガーナー丘になったと記します。
怪物がそのまま土地の形になっています。
残ったのはガーナー丘という名です。
大きな怪物の漢字表記と読み方
読みは「おおきなかいぶつ」です。
丘の名はガーナーと記されます。 那覇の漫湖のほとりにあります。
天から降らされたものは三個と記されますが、その中身は書かれていません。
この図鑑には大きな怪物の似た形として大きな石(鹿児島)も収めています。
大きな怪物(おおきなかいぶつ)
日文研データベースが示す表記。
ガーナー丘(がーなーむい)
怪物がなったとされる丘の名です。
大きな怪物の姿と特徴
大きな怪物の姿は、記録に短く書かれています。
いた場所 … 漫湖。
していたこと … 村人を襲っていた。
神のしたこと … 天から三個のものを降らせた。
結果その一 … 怪物を押さえ、身動きを封じた。
結果その二 … 怪物はガーナー丘になった。
大きさや姿かたちについての記述はありません。
大きな怪物の伝承記録
漫湖の怪物
昔、漫湖に大きな怪物がいました。
村人を襲っていました。
漫湖は那覇の入江です。
天から押さえる
神が天から三個のものを降らせました。
怪物を押え、身動きを封じました。
何を降らせたかは書かれていません。
丘になる
怪物はガーナー丘になりました。
土地の形が、話の証しになっています。
押さえられたものが動かない丘になる——各地の巨人譚とも通じます。
大きな怪物の伝承地域
公的データベースの地域欄は沖縄県那覇市鏡原町を示します。
漫湖は国場川の河口の入江で、今は渡り鳥の来る干潟として知られます。
大きな怪物の正体と考えられているもの
大きな怪物は、押さえられて丘になった怪物です。
退治ではなく、封じでした。 殺したとは書かれていません。
土地の形の由来を語る話です。
この図鑑には大きな石(鹿児島)も収めています。
大きな怪物が登場する作品
大きな怪物を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは郷土史です。
土地の形の由来を語る話は各地にあり、巨人や怪物が姿を変えたとされます。この図鑑には大きな爺さん(徳島)も収めています。
大きな怪物が登場する郷土史
豊高郷土史
1988年の郷土史です。1号に古波苗子と新屋政秀の報告が載ります。
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大きな怪物についてよくある質問
大きな怪物とは何ですか。
沖縄県那覇市の漫湖にいて、村人を襲っていたとされる怪物です。
どうなりましたか。
神が天から三個のものを降らせて押さえ、ガーナー丘になったと伝わります。
漫湖とはどこですか。
那覇の国場川の河口にある入江です。今は干潟として知られます。
何を降らせたのですか。
三個とだけ記され、中身は書かれていません。
大きな怪物と併せて覚えたい言葉・用語
漫湖(まんこ)
那覇市の国場川河口の入江。干潟が広がります。
ムイ(むい)
沖縄で丘を指す言い方です。
封じる(ふうじる)
動けなくすること。退治とは違う収め方です。
大きな怪物の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。