本文へ移動

沖縄県

マーザァー・ピ(まーざぁーぴ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

マーザァー・ピ  / マーザァーピ

火の妖怪 各地の伝説

沖縄県石垣市で、宮良湾の前浜に現れ、集まったり分裂したりして海辺を移るという妖火。

マーザァー・ピの姿を描いた図

Paipateroma 「宮良橋(沖縄県石垣市宮良)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典

マーザァー・ピとはどんな妖怪か

マーザァー・ピはひとことで言えば、道すじの決まった火です。沖縄県石垣市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岩崎蝶仙鼠の花籠」(『旅と伝説』三元社、1931年)を典拠に、妖火をマーザァー・ピという。宮良湾の前浜に現れ、集まったり分裂したりする。この火は大浜海岸沿いに糸数原の海辺に行き、そこで消えるといわれていると記します。

行き先まで決まっています。

現れるのは宮良湾の前浜、消えるのは糸数原の海辺です。

この図鑑には狐火(各地)も収めています。

マーザァー・ピの漢字表記と読み方

読みは「まーざぁーぴ」です。

「ピ」は沖縄の言葉で火を指します。

「妖火」は、あやしい火のことです。

「前浜」は、集落の前に広がる浜のことです。

この図鑑にはマーダ火(沖縄)も収めています。どちらも沖縄の妖火です。

マーザァー・ピ(まーざぁーぴ)

日文研データベースが示す呼称。

妖火(ようか)

記録が当てている言い方です。

マーザァー・ピの姿と特徴

マーザァー・ピの動きは、記録に道すじとして書かれています。

そのもの … 妖火。
現れるところ … 宮良湾の前浜。
すること(一) … 集まる。
すること(二) … 分裂する。
進む道 … 大浜海岸沿い。
行き着くところ … 糸数原の海辺。
そこで … 消える。

火の大きさや色は書かれていません。

マーザァー・ピの伝承記録

  1. 宮良湾の前浜
  2. 集まり、分かれる
  3. 海岸沿いに進む
  4. そこで消える

宮良湾の前浜

マーザァー・ピは宮良湾の前浜に現れます。

出るところが決まっています。

集まり、分かれる

集まったり分裂したりします。

数が変わります。

海岸沿いに進む

この火は大浜海岸沿いに糸数原の海辺に行きます。

道は海辺でした。

そこで消える

糸数原の海辺で消えるといわれています。

終わりも決まっています。

マーザァー・ピの伝承地域

公的データベースの地域欄は沖縄県石垣市を示します。

記録は宮良湾から糸数原まで、道すじを地名で示しています。

宮良湾(みやらわん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

宮良湾の所在地:沖縄県石垣市宮良

報告は三元社の旅と伝説によります。

石垣島の南岸にあたります。

大浜(おおはま)

記録が示す道すじ

地図で開く

大浜の所在地:沖縄県石垣市大浜

火が進むとされた海岸です。

宮良と市街の間にあたります。

マーザァー・ピの正体と考えられているもの

マーザァー・ピは、道すじの決まった妖火です

害をなす記述はありません。 語られているのは、出るところと、進む道と、消えるところだけです。

数が変わる(集まり、分かれる)という点が、この火の特徴です。

この図鑑にはマーダ火(沖縄)も収めています。

マーザァー・ピが登場する作品

マーザァー・ピを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

沖縄の妖火マジムン火・トーレー火などの名でも語られます。

マーザァー・ピが登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1931年の号に鼠の花籠が載ります。

九州・沖縄の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

マーザァー・ピについてよくある質問

マーザァー・ピとは何ですか。

沖縄県石垣市で、宮良湾の前浜に現れるとされた妖火です。

どう動くのですか。

集まったり分裂したりし、大浜海岸沿いに糸数原の海辺へ行くといいます。

最後はどうなりますか。

糸数原の海辺で消えると記録されています。

「ピ」とは何ですか。

沖縄の言葉で火を指します。

マーザァー・ピと併せて覚えたい言葉・用語

妖火(ようか)

あやしい火のことです。

前浜(まえはま)

集落の前に広がる浜のことです。

石垣島(いしがきじま)

沖縄県八重山の島です。

マーザァー・ピの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「マーザァー・ピ」