沖縄県で、マーダ火と呼ぶと怒り、トーレー火(友達の火)と呼ぶと道を照らすこともあるという火。
マーダ火とはどんな妖怪か
マーダ火はひとことで言えば、呼び方で変わる火です。沖縄県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、崎原恒新「沖縄の妖怪変化」(『南島研究』南島研究会、1998年)を典拠に、マーダ火にマーダ火というとおこって危害を加えるがトーレー火(友達の火)というと人を助けることもある。道案内と頼むと道を明るく照らしてくれるという話もあると記します。
同じ火が二つに分かれます。
本名で呼べば危害を加え、友達の火と呼べば人を助けるというわけです。
この図鑑にはマーザァー・ピ(沖縄)も収めています。
マーダ火の漢字表記と読み方
読みは「まーだび」です。
「トーレー」は沖縄の言葉で友達を指します。
記録はトーレー火に「友達の火」という訳を添えています。
「道案内」は、道を先に立って教えることです。
この図鑑にはマーザァー・ピ(沖縄)も収めています。
マーダ火(まーだび)
日文研データベースが示す呼称。
トーレー火(とーれーび)
記録が「友達の火」と訳している呼び方です。
マーダ火の姿と特徴
マーダ火のふるまいは、記録に呼び分けとして書かれています。
マーダ火と呼ぶと … おこって危害を加える。
トーレー火(友達の火)と呼ぶと … 人を助けることもある。
道案内と頼むと … 道を明るく照らしてくれるという話もある。
火の姿かたちは書かれていません。
マーダ火の伝承記録
本名で呼ぶと怒る
マーダ火にマーダ火というとおこって危害を加えます。
怒らせるのは呼び名です。
友達の火と呼ぶ
トーレー火(友達の火)というと人を助けることもあります。
言い換えで変わります。
道を照らす
道案内と頼むと道を明るく照らしてくれるという話もあります。
頼めば役に立ちます。
マーダ火の伝承地域
公的データベースの地域欄は沖縄県までで、市郡までは示されていません。
論文名の沖縄の妖怪変化は、県内の妖怪をまとめて扱ったものです。
マーダ火の正体と考えられているもの
マーダ火は、呼び方によって敵にも味方にもなる火です。
必ず害をなすものではありません。 語られているのは、呼び分けと、その結果です。
名を避けて別の名で呼ぶという扱い方は、言葉によるまじないの一つです。
この図鑑にはマーザァー・ピ(沖縄)も収めています。
マーダ火が登場する作品
マーダ火を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは南島研究会の雑誌です。
恐ろしいものを本名で呼ばず、別の名で呼ぶ習わしは各地にあります。
マーダ火が登場する学会誌
南島研究
南島研究会が出した雑誌です。1998年の号に沖縄の妖怪変化が載ります。
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マーダ火についてよくある質問
マーダ火とは何ですか。
沖縄県で語られる、呼び方によってふるまいが変わるとされた火です。
マーダ火と呼ぶとどうなりますか。
おこって危害を加えると記録されています。
トーレー火とは何ですか。
友達の火という意味の呼び方で、こう呼ぶと人を助けることもあるといいます。
道案内を頼めますか。
頼むと道を明るく照らしてくれるという話もあります。
マーダ火と併せて覚えたい言葉・用語
トーレー(とーれー)
沖縄の言葉で友達を指します。
妖怪変化(ようかいへんげ)
妖怪や化けものをまとめて指す言い方です。
忌み名(いみな)
口にするのを避ける名のことです。
マーダ火の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。