沖縄県西原町の話。まぶいや化物を見ることができる人。その袖を通せば人にも見える。
かなぶいとはどんな妖怪か
かなぶいの漢字表記と読み方
読みは「かなぶい」です。
「まぶい」は、沖縄で魂のことです。
「生まぶい」は生きている人の魂、「死まぶい」は死んだ人の魂をいいます。
「翁長」は、西原町の集落の名です。
この図鑑には生邪魔(沖縄)も収めています。
かなぶい(かなぶい)
データベースの呼称欄は「かなぶい,かなぶやあ」と示します。
まぶい(まぶい)
記録が示す語です。沖縄で魂のことをいいます。
まじもの(まじもの)
記録が示す語です。怪しいものをいいます。
かなぶいの姿と特徴
かなぶいの話は、記録に並べて書かれています。
その人 … 特別な能力をもっている人。
見えるもの(一) … まじもの。
見えるもの(二) … 生まぶい。
見えるもの(三) … 死まぶい。
人に移す方法 … かなぶやあの袖を通す。
そのとき見えるもの … 幽霊や化物。
もう一つの力 … 生物を屠ると、首を切られ皮をはがれても絶命せずに駆け出すことがある。
姿の話ではありません。人の力の話です。
かなぶいの伝承記録
見える人
かなぶいあるいはかなぶやあは見ることができるといいます。
見えるのは特別な人だけです。
まじものとまぶい
まじものや生まぶい・死まぶいが見えます。
見えるのは魂もです。
袖を通せば
普通の人もかなぶやあの袖を通せば見えるといいます。
借りるのは着物の袖です。
幽霊や化物
そのとき幽霊や化物が見えます。
現れるのは通したあとです。
屠ったもの
かなぶやあが生物を屠ると、首を切られ皮をはがれても絶命せずに駆け出すことがあるといいます。
続くのは息です。
かなぶいの伝承地域
公的データベースの地域欄は沖縄県、市郡名の欄は中頭郡、区町村名の欄は西原町を示します。
報告の題は翁長旧事談で、集落の古い話をまとめたものです。
かなぶいの正体と考えられているもの
かなぶいは、見えないものが見える人です。
化けるものではありません。 語られているのは、魂や化物が見えることと、袖を通せば人にも見えることです。
見える人を通じて怪異を語る仕方は、沖縄の民間信仰に広く見られます。
この図鑑には生邪魔(沖縄)も収めています。
かなぶいが登場する作品
かなぶいを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌に載った集落の記録です。
魂が見える人の話は沖縄に広くあり、ユタなどの拝み手をめぐる語りと重なります。
かなぶいが登場する雑誌
島
「島」発行所が出した雑誌です。1934年の号に翁長旧事談が載ります。
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かなぶいについてよくある質問
かなぶいとは何ですか。
沖縄県西原町に伝わる、まじものや魂を見ることができるという特別な人のことです。
普通の人でも見えますか。
かなぶやあの袖を通せば、幽霊や化物が見えると記されています。
まぶいとは何ですか。
沖縄で魂のことです。生きている人のものを生まぶい、死んだ人のものを死まぶいといいます。
どこで語られていますか。
沖縄県中頭郡西原町の翁長です。
かなぶいと併せて覚えたい言葉・用語
まぶい(まぶい)
沖縄で魂のことです。
まじもの(まじもの)
怪しいもののことです。
西原町(にしはらちょう)
沖縄本島の中部にある町です。
かなぶいの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。