沖縄県八重山の話。神の通行に出逢うと病んで死ぬとされた。祭祀を怠っても病むという。
神当りとはどんな妖怪か
神当りは、神の通行に出逢うことです。沖縄県八重山地方の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、喜舎場永珣「八重山列島」(『旅と伝説』三元社、1933年)を典拠に、死はほとんど外界からくる霊感や魔物の祟りと信じられていたと記します。
その一つが神当りです。
例えば神が通行されるのに出逢ったりするのを「神当り」(カンアタリ)と恐れ、病気を煩って死ぬというと続き、また祖先の祭祀を怠ったり墳墓などがいたんだり、祖先の苦痛を感じなかったりすると直ちに病になって死ぬとすると結ばれます。
この図鑑には生邪魔(沖縄)も収めています。
神当りの漢字表記と読み方
読みは「かんあたり」です。
「当り」は、行き合うという意味です。
「霊感」は、ここでは目に見えないものの働きを指します。
「八重山」は、沖縄県の南西にある島々です。
この図鑑には生邪魔(沖縄)も収めています。
神当り(かんあたり)
データベースの呼称欄は「神当り,魔物」と示します。
祭祀(さいし)
記録が示す語です。まつりごと、祖先をまつることをいいます。
墳墓(ふんぼ)
記録が示す語です。墓のことをいいます。
神当りの姿と特徴
神当りの話は、記録に並べて書かれています。
死のとらえ方 … 外界からくる霊感や魔物の祟り。
神当りとは … 神が通行されるのに出逢うこと。
そのあと … 病気を煩って死ぬ。
ほかに病む理由(一) … 祖先の祭祀を怠る。
ほかに病む理由(二) … 墳墓などがいたむ。
ほかに病む理由(三) … 祖先の苦痛を感じない。
神の姿は書かれていません。
神当りの伝承記録
死のとらえ方
死はほとんど外界からくる霊感や魔物の祟りと信じられていました。
外から来るのは目に見えないものです。
神の通行
神が通行されることがあります。
通るのは決まった道です。
出逢う
それに出逢うのを「神当り」と恐れました。
避けたのは行き合うことです。
病んで死ぬ
病気を煩って死ぬといいます。
出るのは病としてです。
祭祀を怠れば
祖先の祭祀を怠ったり墳墓がいたんだりすると直ちに病になって死ぬとします。
問われるのは祀り方です。
神当りの伝承地域
公的データベースの地域欄は沖縄県、市郡名の欄は八重山地方を示します。
書き手の喜舎場永珣は石垣島の生まれで、八重山の民俗を書き残した人です。
神当りの正体と考えられているもの
神当りは、神の通行に出逢うことです。
姿のあるものではありません。 語られているのは、行き合うと病んで死ぬとされたことと、祖先の祀り方も病と結ばれていたことです。
神の通り道を避ける言い伝えは南の島々に広く、カデモーサ(鹿児島)もその一つです。
この図鑑には生邪魔(沖縄)も収めています。
神当りが登場する作品
神当りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌に載った八重山の報告です。
神の通り道を避ける言い伝えは南西諸島に広くあり、谷や辻を通らない決まりとともに語られます。
神当りが登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した雑誌です。1933年の号に八重山列島の報告が載ります。
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神当りについてよくある質問
神当りとは何ですか。
沖縄県八重山地方で、神が通行されるのに出逢うことをいいます。
出逢うとどうなりますか。
病気を煩って死ぬといいます。
ほかに病む理由はありますか。
祖先の祭祀を怠ったり、墳墓がいたんだりすると病になって死ぬとされます。
どこで語られていますか。
沖縄県の八重山地方です。
神当りと併せて覚えたい言葉・用語
祭祀(さいし)
祖先や神をまつることです。
墳墓(ふんぼ)
墓のことです。
八重山(やえやま)
沖縄県の南西にある島々です。
神当りの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。