鹿児島県徳之島町の話。木を倒すような音のする大風。谷を神が通るので峯を行くという。
カデモーサとはどんな妖怪か
カデモーサは、音をたてて通る大風です。鹿児島県大島郡徳之島町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田畑英勝「奄美物語その1」(『季刊民話』一声社、1976年)を典拠に、話者を鶴野利忠として、大木を倒すような音がしたり、牛に木を引かすような音がしたりする大風をカデモーサというと記します。
石の音もします。
石を投げたり、石が落ちる音がしたりもする。谷に神が通るので、そんな時は谷間ではなく峯になったところを行くと良いと結ばれます。
この図鑑にはヒザマ(鹿児島)も収めています。
カデモーサの漢字表記と読み方
読みは「かでもーさ」です。
「カデ」は、奄美の言葉で風のことです。
「峯」は、尾根のことです。
報告の題は「奄美物語」で、島の話をまとめたものです。
この図鑑にはヒザマ(鹿児島)も収めています。
カデモーサ(かでもーさ)
日文研データベースが示す呼称です。
カデ(かで)
奄美の言葉で風を指します。
峯(みね)
記録が示す場所です。尾根のことをいいます。
カデモーサの姿と特徴
カデモーサの話は、記録に並べて書かれています。
その正体 … 大風。
する音(一) … 大木を倒すような音。
する音(二) … 牛に木を引かすような音。
すること … 石を投げる。
する音(三) … 石が落ちる音。
そのわけ … 谷に神が通るため。
避け方 … 谷間ではなく峯になったところを行く。
姿は書かれていません。音だけです。
カデモーサの伝承記録
大風の名
大風をカデモーサといいます。
呼ばれるのは風です。
木を倒す音
大木を倒すような音がします。
聞こえるのは倒れる音です。
牛が引く音
牛に木を引かすような音がします。
聞こえるのは引きずる音です。
石の音
石を投げたり、石が落ちる音がしたりもします。
飛ぶのは石です。
峯を行く
谷に神が通るので、そんな時は谷間ではなく峯になったところを行くと良いといいます。
避けるのは谷です。
カデモーサの伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県、市郡名の欄は大島郡、区町村名の欄は徳之島町を示します。
話者として鶴野利忠の名が記録に挙がっています。
カデモーサの正体と考えられているもの
カデモーサは、音をたてて通る大風です。
姿のあるものではありません。 語られているのは、木や石の音がすることと、谷を神が通るから峯を行くことです。
風を神の通り道とみる見方は、南の島々に広く伝わります。
この図鑑にはヒザマ(鹿児島)も収めています。
カデモーサが登場する作品
カデモーサを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民話誌に載った報告です。
神が通る風の話は南西諸島に多く、行き合わないための決まりとともに語られます。
カデモーサが登場する雑誌
季刊民話
一声社が出した雑誌です。1976年の号に奄美物語が載ります。
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カデモーサについてよくある質問
カデモーサとは何ですか。
鹿児島県徳之島町に伝わる、木や石の音がするという大風です。
どんな音がしますか。
大木を倒すような音、牛に木を引かすような音、石が落ちる音がすると記されています。
どう避けるのですか。
谷間ではなく峯になったところを行くと良いといいます。
なぜ谷を避けるのですか。
谷に神が通るためだと記されています。
カデモーサと併せて覚えたい言葉・用語
カデ(かで)
奄美の言葉で風のことです。
峯(みね)
尾根のことです。
徳之島(とくのしま)
鹿児島県大島郡にある奄美群島の島です。
カデモーサの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。