岡山県岡山市で、境内の木を切ると体中に吹き出物が出るとされた神。

オシメ様とはどんな妖怪か
オシメ様はひとことで言えば、木を守る神です。岡山県岡山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐藤米司「オシメ様」(『岡山民俗』通巻47号、1961年、20頁)を典拠に、オシメ様のみやがいくつかある。あるオシメ様を祀る宮の境内の椋の木の枝を2人で切ったら、二人とも体中に吹き出物が出たという。きついオシメ様では地主以外の人は境内の雑木を切っても体中に吹き出物が出るというと記します。
きつい社と、そうでない社があります。
同じオシメ様でも、 きついオシメ様では雑木を切っても出る、と書き分けられています。
オシメ様の漢字表記と読み方
読みは「おしめさま」です。
しめは、標や注連に通じ、区切って入ってはいけないことを示す言葉です。
ムクノキは大きく育つ落葉樹で、社寺の境内に多く残ります。
オシメ様(おしめさま)
日文研データベースが示す呼称。
オシメ様のみや(おしめさまのみや)
記録が示す社の呼び方です。
オシメ様の姿と特徴
オシメ様に姿はありません。記録にあるのは、社と、起きたことです。
社の数 … いくつかある。
切ったもの … 境内の椋の木の枝。
切った人 … 二人。
起きたこと … 二人とも体中に吹き出物が出た。
きつい社の場合 … 地主以外の人は雑木を切っても出る。
許される人 … 地主。
姿を見たという記述はありません。
オシメ様の伝承記録
いくつもある社
オシメ様のみやが、いくつかあります。
一か所の話ではありません。
椋の枝を切る
あるオシメ様を祀る宮の境内の椋の木の枝を、2人で切りました。
すると、二人とも体中に吹き出物が出たといいます。
倒したのではなく、枝です。
きつい社は雑木でも
きついオシメ様では、地主以外の人は境内の雑木を切っても体中に吹き出物が出るといいます。
社によって、厳しさが違います。
地主だけは、許されています。
オシメ様の伝承地域
公的データベースの地域欄は岡山県岡山市を示します。
岡山市は旭川の下流に広がる市です。
オシメ様の正体と考えられているもの
オシメ様は、境内の木に手を出させない神です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、吹き出物が出たということだけです。
それでも、社ごとの厳しさまで語られています。
この図鑑にはナカムラノカミ(三重)も収めています。
オシメ様が登場する作品
オシメ様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
境内の木を伐ると病む話は各地にあり、社の木を守る決まりになっています。この図鑑にはナカムラノカミ(三重)も収めています。
オシメ様が登場する学会誌
岡山民俗
岡山民俗学会の学会誌です。1961年の号に佐藤米司のオシメ様が載ります。
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オシメ様についてよくある質問
オシメ様とは何ですか。
岡山県岡山市で祀られている神で、いくつかの社があるとされます。
木を切るとどうなりますか。
体中に吹き出物が出たと記録されています。
雑木でもだめですか。
きついオシメ様では、地主以外は雑木を切っても出るとされます。
姿はありますか。
姿については書かれていません。
オシメ様と併せて覚えたい言葉・用語
注連(しめ)
区切って入ってはいけないことを示すしるしです。
ムクノキ(むくのき)
大きく育つ落葉樹。境内に多く残ります。
吹き出物(ふきでもの)
皮膚にできる腫れ物のことです。
オシメ様の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。