岡山県浅口郡で、切ると神罰が当たってはれ物ができるといわれた大木。

Carpkazu 「里庄町歴史民俗資料館(岡山県里庄町)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典
大榎とはどんな妖怪か
大榎はひとことで言えば、切れば腫れると恐れられた木です。岡山県浅口郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岸加四郎「岡山民俗」(『岡山民俗』1979年)を典拠に、池口の天神様のお旅所に数百年を経た大榎があり、これを切ると神罰が当ってはれ物ができるといい、誰も切らなかった。今はないと記します。
戒めの中身がはっきりしています。 はれ物ができるというものでした。
そして、今はないと結ばれます。 いつ、なぜ失われたかは書かれていません。
大榎の漢字表記と読み方
読みは「おおえのき」です。
榎は一里塚などに植えられた木です。 境内やお旅所にも残ります。
お旅所は祭りのときに神輿が休む場所です。
この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。そちらは持ち帰って祟られる話です。
大榎(おおえのき)
日文研データベースが示す表記。
榎(えのき)
道ばたや境内に植えられた木です。
大榎の姿と特徴
大榎に姿はありません。記録にあるのは、戒めです。
場所 … 池口の天神様のお旅所。
木 … 数百年を経た大榎。
戒め … これを切ると神罰が当ってはれ物ができる。
人々 … 誰も切らなかった。
現在 … 今はない。
木が音を出したという記述はありません。
大榎の伝承記録
お旅所の大木
池口の天神様のお旅所に、数百年を経た大榎がありました。
お旅所は、祭りで神輿が休む場所です。
そこに立つ古木でした。
切れば腫れる
これを切ると神罰が当ってはれ物ができるといいました。
誰も切りませんでした。
罰の形が体に出ると語られています。
今はない
今はないと記録されています。
理由は書かれていません。
戒めだけが、記録に残りました。
大榎の伝承地域
公的データベースの地域欄は岡山県浅口郡里庄町を示します。
池口は町内の地名です。 木はすでに無いため、指せるのはお旅所のあたりまでです。
大榎の正体と考えられているもの
大榎が登場する作品
大榎を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗雑誌です。
切ってはいけない木の話は各地にあり、病や死が罰として語られます。この図鑑には千丁木(山梨)も収めています。
大榎が登場する民俗雑誌
岡山民俗
岡山民俗学会の雑誌です。1979年の号に岸加四郎の報告が載ります。
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大榎についてよくある質問
大榎とは何ですか。
岡山県浅口郡里庄町の池口にあった、数百年を経た榎の大木です。
切るとどうなりますか。
神罰が当たってはれ物ができるといわれ、誰も切りませんでした。
今もありますか。
今はないと記録されています。
お旅所とは何ですか。
祭りのときに神輿が休む場所のことです。
大榎と併せて覚えたい言葉・用語
榎(えのき)
落葉高木。一里塚や境内に植えられました。
お旅所(おたびしょ)
祭りで神輿が休む場所のことです。
浅口郡(あさくちぐん)
岡山県の郡名。里庄町を含みます。
大榎の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。