大分県の由布山のふもとの村で、きわめて熱い温泉の中を平気で泳いでいたという小さな赤い魚。

Suicasmo 「由布岳と由布院の町(大分県由布市)」 2022年 / CC BY-SA 4.0 出典
赤魚とはどんな妖怪か
赤魚は、熱い湯の中を泳ぐ魚です。大分県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、広瀬旭荘「九桂草堂随筆」(『続日本随筆大成』吉川弘文館、1979年)を典拠に、油布山(由布山)の下にある村には温泉があり、その湯温はきわめて高い。しかしその中には小さな赤い魚が、熱を感じていないかのように泳いでいると記します。
書き手が驚いているのは、そこです。
魚は熱を感じていないかのように泳いでいます。
この図鑑には正吉河童(大分)も収めています。
赤魚の漢字表記と読み方
赤魚(あかさかな)
日文研データベースが示す呼称です。
油布山(ゆふさん)
記録の書き方です。由布山のことです。
赤魚の姿と特徴
赤魚の話は、記録に短く書かれています。
その場所 … 油布山(由布山)の下にある村。
そこにあるもの … 温泉。
その湯温 … きわめて高い。
その中にいるもの … 小さな赤い魚。
その様子 … 熱を感じていないかのように泳いでいる。
魚の数や大きさの詳しいところは書かれていません。
赤魚の伝承記録
由布山のふもとの湯
油布山(由布山)の下にある村には温泉があり、その湯温はきわめて高いといいます。
熱いのは湯です。
小さな赤い魚
しかしその中には小さな赤い魚がいます。
いるのは熱い湯の中です。
熱を感じない
魚は熱を感じていないかのように泳いでいます。
変わっているのは泳ぎぶりです。
赤魚の伝承地域
公的データベースの地域欄は大分県を示します。市郡名の欄は空欄です。
記録が示すのは油布山の下にある村で、村の名は書かれていません。
赤魚の正体と考えられているもの
赤魚は、熱い湯の中を泳ぐ魚です。
化けるものではありません。 語られているのは、湯の熱さと、それでも泳いでいる魚です。
書き手は姿を怪しむのではなく、熱を感じていないかのようにという点に驚いています。
この図鑑には正吉河童(大分)も収めています。
赤魚が登場する作品
赤魚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸時代の随筆です。
熱い湯に魚がすむという記述は各地の温泉地にあり、湯だまりの縁の温い所を指していることもあります。
赤魚が登場する随筆
九桂草堂随筆
広瀬旭荘が書いた随筆です。続日本随筆大成に収められています。
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赤魚についてよくある質問
赤魚とは何ですか。
大分県の由布山のふもとの村で、熱い温泉の中を泳いでいたという小さな赤い魚です。
湯はどれくらい熱いのですか。
記録はきわめて高いと書いています。
誰が書き残しましたか。
広瀬旭荘の随筆「九桂草堂随筆」に記されています。
由布山とはどこですか。
大分県由布市にある山で、ふもとに温泉が湧きます。
赤魚と併せて覚えたい言葉・用語
随筆(ずいひつ)
見聞きしたことを書きとめた文章です。
由布岳(ゆふだけ)
大分県由布市にある山です。
湯温(ゆおん)
湯の熱さのことです。
赤魚の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。