新潟県妙高市で、山小屋の火にあたりに来た山男。獲物を運び、皮のなめし方を教わって帰った。

西城越 「妙高山(新潟県妙高市)」 2006年 / パブリックドメイン 出典
山ソウとはどんな妖怪か
山ソウは、火にあたりに来た山男です。新潟県妙高市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、伊藤龍平「柳田山人論の原風景―「山人外伝資料」再見―」(『昔話伝説研究』昔話伝説研究会、2000年)を典拠に、引用文献に『北越雑記』を挙げて、山小屋で火を焚いていたら、山男が火にあたりに来た。山男は腰に草木をまとっただけだった。翌晩、山男がカモシカを2匹持ってきた。皮を剥いで与えると、山男は喜んで去った。2日後の夜、今度山男は小熊と兎を持ってきた。カモシカの皮を着ていたが、生皮をそのまま来ていたので縮んでしまっていた。そこで皮のなめし方を山男に教えて帰らせたと記します。
やりとりが続いています。
皮を剥いで与えると山男は喜んで去ったといいます。
この図鑑には山男(各地)も収めています。
山ソウの漢字表記と読み方
読みは「やまそう」です。
データベースの呼称欄は文字が表示できず「山〓」と出ます。
「カモシカ」は山にすむ、牛の仲間の獣です。
「なめす」は、皮をやわらかくして使えるようにすることです。
この図鑑には山男(各地)も収めています。
山ソウ(やまそう)
データベースの呼称欄は文字が表示できず「山〓」と示します。
山男(やまおとこ)
記録の本文はこの語で書いています。
山ソウの姿と特徴
山ソウの話は、記録に順を追って書かれています。
していたこと … 山小屋で火を焚いていた。
来たもの … 山男。
その用 … 火にあたりに来た。
その身なり … 腰に草木をまとっただけ。
翌晩持ってきたもの … カモシカを2匹。
したこと … 皮を剥いで与えた。
山男のようす … 喜んで去った。
2日後の夜持ってきたもの … 小熊と兎。
そのときの身なり … カモシカの皮を着ていた。
その具合 … 生皮をそのまま来ていたので縮んでしまっていた。
したこと … 皮のなめし方を教えて帰らせた。
山男の背丈は書かれていません。
山ソウの伝承記録
火にあたりに来る
山小屋で火を焚いていたら、山男が火にあたりに来ました。山男は腰に草木をまとっただけでした。
求めたのは火です。
カモシカを二匹
翌晩、山男がカモシカを2匹持ってきました。皮を剥いで与えると、山男は喜んで去りました。
返ってきたのは獲物です。
縮んだ生皮
2日後の夜、今度山男は小熊と兎を持ってきました。カモシカの皮を着ていましたが、生皮をそのまま来ていたので縮んでしまっていました。
縮んだのは皮です。
なめし方を教える
そこで皮のなめし方を山男に教えて帰らせました。
渡したのはやり方です。
山ソウの伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県、市郡名の欄は妙高市を示します。
論文は柳田山人論の原風景と題し、山人の資料を読み直したものです。
山ソウの正体と考えられているもの
山ソウは、火にあたりに来た山男です。
害をなしてはいません。 語られているのは、何を持ってきたかと、何を教えたかです。
獲物と技を交わすという、取り引きの形で語られています。
この図鑑には山男(各地)も収めています。
山ソウが登場する作品
山ソウを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは昔話研究の学会誌です。
山男に食べ物や火を分けて獲物をもらう話は各地にあり、山人の伝承として集められました。
山ソウが登場する学会誌
昔話伝説研究
昔話伝説研究会が出した雑誌です。2000年の号に柳田山人論の原風景が載ります。
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山ソウについてよくある質問
山ソウとは何ですか。
新潟県妙高市で、山小屋の火にあたりに来たという山男です。
どんな身なりですか。
腰に草木をまとっただけだったといいます。
何を持ってきましたか。
カモシカ二匹、次に小熊と兎です。
何を教えたのですか。
皮のなめし方です。
山ソウと併せて覚えたい言葉・用語
カモシカ(かもしか)
山にすむ、牛の仲間の獣です。
なめす(なめす)
皮をやわらかくして使えるようにすることです。
妙高市(みょうこうし)
新潟県南西部の市です。
山ソウの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。