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長崎県

赤毛の牡牛(あかげのおうし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

赤毛の牡牛  / アカゲノオウシ

狐と狸 各地の伝説

長崎県雲仙市小浜町で、夜道の桶屋の前に現れた牛。座って呼びかけると消え、狸の仕業とされた。

赤毛の牡牛の姿を描いた図

Houjyou-Minori 「千々石の町と海(長崎県雲仙市)」 2017年 / CC0 出典

赤毛の牡牛とはどんな妖怪か

赤毛の牡牛は、夜道をふさいだ牛です。長崎県雲仙市小浜町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、榊木敏伝説の島原(四)―船幽霊と狸の話―」(『旅と伝説』三元社、1929年)を典拠に、桶屋が夜遅く歩いていると、目の前から大きな物が向かってきた。提灯が消えたと思うと、目の前に赤毛の牡牛がいた。避けようとするが避けられず、桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」というと、牛は消え、急に寒気が襲ったと記します。

逃げずに座ったのが効いています。

土地では狸がいろいろな姿に化けて出るといわれました。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

赤毛の牡牛の漢字表記と読み方

読みは「あかげのおうし」です。

データベースの呼称欄は「赤毛の牡牛,狸」と二つを並べています。

「牡牛」は、雄の牛のことです。

「提灯」は、竹の骨に紙を張った灯りです。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

赤毛の牡牛(あかげのおうし)

日文研データベースが示す呼称です。

狸(たぬき)

データベースはこの呼称も併せて示します。

桶屋(おけや)

記録が示す、この目に遭った人の生業です。

赤毛の牡牛の姿と特徴

赤毛の牡牛の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 桶屋。
そのとき … 夜遅く歩いていた。
近づいたもの … 目の前から向かってきた大きな物。
灯りのこと … 提灯が消えた。
見えたもの … 目の前の赤毛の牡牛。
したこと(一) … 避けようとした。
その結果 … 避けられなかった。
したこと(二) … あぐらをかいて座った。
その言葉 … 「生あるものなら家に来い」。
牛のその後 … 消えた。
そのあと … 急に寒気が襲った。
土地の見立て … 狸がいろいろな姿に化けて出る。

牛の大きさは書かれていません。

赤毛の牡牛の伝承記録

  1. 提灯が消える
  2. 避けられない
  3. あぐらをかいて呼ぶ
  4. 牛が消える

提灯が消える

桶屋が夜遅く歩いていると、目の前から大きな物が向かってきて、提灯が消えたと思うと、目の前に赤毛の牡牛がいました。

消えたのは灯りです。

避けられない

避けようとするが避けられませんでした。

ふさがれたのはです。

あぐらをかいて呼ぶ

桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」といいました。

選んだのは座ることです。

牛が消える

牛は消え、急に寒気が襲いました。

残ったのは寒気です。

赤毛の牡牛の伝承地域

公的データベースの地域欄は長崎県、市郡名の欄は雲仙市、区町村名の欄は小浜町を示します。

報告の題は伝説の島原(四)―船幽霊と狸の話―で、狸の話をまとめた回にあたります。

小浜町(おばまちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

小浜町の所在地:長崎県雲仙市小浜町

報告は島原の伝説を集めたものです。

小浜町は2005年に合併して雲仙市になりました。

赤毛の牡牛の正体と考えられているもの

赤毛の牡牛は、夜道をふさいだ牛です

正体は言い切られていません。 語られているのは、避けられなかったことと、座って呼びかけたら消えたことです。

土地では狸の仕業と受け取られていますが、話の中で狸が現れるわけではありません。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

赤毛の牡牛が登場する作品

赤毛の牡牛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌の報告です。

夜道で行く手をふさぐ大きな獣の話は各地にあり、逃げずに座って声をかけると消えるという結び方をよくとります。

赤毛の牡牛が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した雑誌です。1929年の号に島原の伝説が載ります。

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赤毛の牡牛についてよくある質問

赤毛の牡牛とは何ですか。

長崎県雲仙市小浜町で、夜道の桶屋の前に現れたという牛です。

どうやって消えましたか。

桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」というと消えたといいます。

そのあと何が起きましたか。

急に寒気が襲ったと記録されています。

正体は何ですか。

このあたりでは狸がいろいろな姿に化けて出るといわれています。

赤毛の牡牛と併せて覚えたい言葉・用語

桶屋(おけや)

桶をつくって売る職人です。

提灯(ちょうちん)

竹の骨に紙を張った、持ち歩く灯りです。

雲仙市(うんぜんし)

長崎県の島原半島にある市です。

赤毛の牡牛の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「赤毛の牡牛,狸」