長崎県雲仙市小浜町で、夜道の桶屋の前に現れた牛。座って呼びかけると消え、狸の仕業とされた。

赤毛の牡牛とはどんな妖怪か
赤毛の牡牛の漢字表記と読み方
読みは「あかげのおうし」です。
データベースの呼称欄は「赤毛の牡牛,狸」と二つを並べています。
「牡牛」は、雄の牛のことです。
「提灯」は、竹の骨に紙を張った灯りです。
この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。
赤毛の牡牛(あかげのおうし)
日文研データベースが示す呼称です。
狸(たぬき)
データベースはこの呼称も併せて示します。
桶屋(おけや)
記録が示す、この目に遭った人の生業です。
赤毛の牡牛の姿と特徴
赤毛の牡牛の話は、記録に順を追って書かれています。
その人 … 桶屋。
そのとき … 夜遅く歩いていた。
近づいたもの … 目の前から向かってきた大きな物。
灯りのこと … 提灯が消えた。
見えたもの … 目の前の赤毛の牡牛。
したこと(一) … 避けようとした。
その結果 … 避けられなかった。
したこと(二) … あぐらをかいて座った。
その言葉 … 「生あるものなら家に来い」。
牛のその後 … 消えた。
そのあと … 急に寒気が襲った。
土地の見立て … 狸がいろいろな姿に化けて出る。
牛の大きさは書かれていません。
赤毛の牡牛の伝承記録
提灯が消える
桶屋が夜遅く歩いていると、目の前から大きな物が向かってきて、提灯が消えたと思うと、目の前に赤毛の牡牛がいました。
消えたのは灯りです。
避けられない
避けようとするが避けられませんでした。
ふさがれたのは道です。
あぐらをかいて呼ぶ
桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」といいました。
選んだのは座ることです。
牛が消える
牛は消え、急に寒気が襲いました。
残ったのは寒気です。
赤毛の牡牛の伝承地域
公的データベースの地域欄は長崎県、市郡名の欄は雲仙市、区町村名の欄は小浜町を示します。
報告の題は伝説の島原(四)―船幽霊と狸の話―で、狸の話をまとめた回にあたります。
赤毛の牡牛の正体と考えられているもの
赤毛の牡牛は、夜道をふさいだ牛です。
正体は言い切られていません。 語られているのは、避けられなかったことと、座って呼びかけたら消えたことです。
土地では狸の仕業と受け取られていますが、話の中で狸が現れるわけではありません。
この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。
赤毛の牡牛が登場する作品
赤毛の牡牛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌の報告です。
夜道で行く手をふさぐ大きな獣の話は各地にあり、逃げずに座って声をかけると消えるという結び方をよくとります。
赤毛の牡牛が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した雑誌です。1929年の号に島原の伝説が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
赤毛の牡牛についてよくある質問
赤毛の牡牛とは何ですか。
長崎県雲仙市小浜町で、夜道の桶屋の前に現れたという牛です。
どうやって消えましたか。
桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」というと消えたといいます。
そのあと何が起きましたか。
急に寒気が襲ったと記録されています。
正体は何ですか。
このあたりでは狸がいろいろな姿に化けて出るといわれています。
赤毛の牡牛と併せて覚えたい言葉・用語
桶屋(おけや)
桶をつくって売る職人です。
提灯(ちょうちん)
竹の骨に紙を張った、持ち歩く灯りです。
雲仙市(うんぜんし)
長崎県の島原半島にある市です。
赤毛の牡牛の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。