長野県長野市戸隠で、維茂が鬼女を射た矢を二本立てて根が生えたとされ、領主が伐採を禁じた竹。

Koda6029 「戸隠神社奥社(長野県長野市戸隠)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典
箭篦竹とはどんな妖怪か
箭篦竹の漢字表記と読み方
読みは「やのたけ」です。
「箭」は矢のことです。
「篦」も「箆」も矢の軸を指す字です。
維茂は平維茂、戸隠の鬼女を退治したと伝えられる武将です。
記録は『信濃奇勝録』二を引いています。
箭篦竹(やのたけ)
日文研データベースが示す呼称。
箭箆竹(やのたけ)
記録の本文はこの字を使っています。
箭篦竹の姿と特徴
箭篦竹の話は、記録に順を追って書かれています。
あるところ … 戸隠の西谷にある社の周囲。
そのようす … 杜がある。
その呼び名 … 箭箆竹。
その人 … 維茂。
したこと … 鬼女を射た矢を二本土に立てた。
起きたこと … そこから根が生えてきた。
その土地 … 竹の産地。
禁じられていたこと … 領主がみだりに竹を切ること。
竹の高さは書かれていません。
箭篦竹の伝承記録
社の周囲の杜
戸隠の西谷にある社の周囲は杜があり、箭箆竹と呼ばれるところがあります。
場所は社の周りです。
矢を二本立てる
ここは昔、維茂が鬼女を射た矢を二本土に立てた所だと言われています。
数は二本でした。
根が生える
そこから根が生えてきたと言われています。
立てた矢が根づきました。
領主が禁じる
竹の産地ではあるが、領主がみだりに竹を切ることを禁じていました。
守ったのは領主です。
箭篦竹の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県長野市を示します。
記録は戸隠の西谷と書き、『信濃奇勝録』二を引いています。
箭篦竹の正体と考えられているもの
箭篦竹は、矢から根が生えたとされる竹です。
怪しいものは出てきません。 語られているのは、誰の矢かと、なぜ切らせないかです。
産地でありながら伐採を禁じたという一文が、由緒を守る力の働き方を示しています。
この図鑑には柳の魂魄(長野)も収めています。
箭篦竹が登場する作品
箭篦竹を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
射た矢が根づいて木や竹になる話は各地にあり、武将の名とともに語られます。
箭篦竹が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1930年の新年号に柳田國男の伝説と習俗が載ります。
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箭篦竹についてよくある質問
箭篦竹とは何ですか。
長野県長野市戸隠の西谷にあるとされた竹です。
由来は何ですか。
維茂が鬼女を射た矢を二本土に立て、そこから根が生えてきたと言われています。
切ってよいのですか。
領主がみだりに竹を切ることを禁じていたと記録されています。
維茂とは誰ですか。
平維茂、戸隠の鬼女を退治したと伝えられる武将です。
箭篦竹と併せて覚えたい言葉・用語
箭(や)
矢のことです。
杜(もり)
社を囲む木立のことです。
戸隠(とがくし)
長野県長野市の山の地です。
箭篦竹の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。