宮崎県西都市の話。捕まえた河童に水を掛けて逃がした家に、赤い髪の子ができるという。

河童のたたりとはどんな妖怪か
河童のたたりの漢字表記と読み方
読みは「かっぱのたたり」です。
河童は水を掛けられると力を取り戻すとされます。
「ゆうゆうと」は、あわてず落ち着いたようすをいいます。
「日向」は、宮崎県にあたる古い国名です。
この図鑑には水神の障り(宮崎)も収めています。
河童のたたり(かっぱのたたり)
日文研データベースが示す呼称です。
馬屋(うまや)
記録が示す場所です。馬をつなぐ小屋をいいます。
日向(ひゅうが)
報告の題が示す地名です。宮崎県にあたる古い国名です。
河童のたたりの姿と特徴
河童のたたりの話は、記録に順を追って書かれています。
いつ … 明治の頃。
その人 … ある爺。
したこと … 河童を捕まえて馬屋の柱に括り付けておいた。
もう一人 … その妻。
言ったこと … 悪いことをするなよ。
したこと … 水を掛けた。
河童のしたこと … ゆうゆうと逃げた。
そのあと … その家には祟りで赤い髪の子ができる。
河童の姿かたちは書かれていません。
河童のたたりの伝承記録
明治の頃
明治の頃のことでした。
捕らえたのはある爺です。
馬屋の柱
河童を捕まえて馬屋の柱に括り付けておきました。
繋いだのは馬をつなぐ小屋です。
水を掛ける
妻が悪いことをするなよと言いながら水を掛けました。
掛けたのは情けからです。
ゆうゆうと逃げる
河童はゆうゆうと逃げました。
戻ったのは力です。
赤い髪の子
それゆえ現在その家には祟りで赤い髪の子ができるといいます。
続いているのは今もです。
河童のたたりの伝承地域
公的データベースの地域欄は宮崎県、市郡名の欄は西都市を示します。
報告の題は日向の河童伝承で、宮崎県の河童の話をまとめたものです。
河童のたたりの正体と考えられているもの
河童のたたりは、逃がした河童が残したものです。
害をなす河童の話ではありません。 語られているのは、水を掛けて逃がしたことと、その家に赤い髪の子ができることです。
逃がした側に何かが残るという結び方が、この話の要です。
この図鑑には水神の障り(宮崎)も収めています。
河童のたたりが登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌に載った河童伝承の報告です。
捕らえた河童を逃がす話は九州に多く、詫び証文や薬の伝授で終わる型と、この話のように跡が残る型があります。
河童のたたりが登場する雑誌
日本民俗学
日本民俗学会が出した雑誌です。1981年の号に日向の河童伝承が載ります。
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河童のたたりについてよくある質問
河童のたたりとは何ですか。
宮崎県西都市に伝わる、捕まえた河童を逃がした家に赤い髪の子ができるという話です。
誰が逃がしたのですか。
捕まえた爺の妻が、水を掛けたためだと記されています。
いつのことですか。
明治の頃だといいます。
どこで語られていますか。
宮崎県西都市です。
河童のたたりと併せて覚えたい言葉・用語
馬屋(うまや)
馬をつなぐ小屋のことです。
日向(ひゅうが)
宮崎県にあたる古い国名です。
祟り(たたり)
神仏や霊の怒りによって災いが起きることです。
河童のたたりの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。