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宮崎県

河童のたたり(かっぱのたたり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

河童のたたり  / カッパノタタリ

水の妖怪 各地の伝説

宮崎県西都市の話。捕まえた河童に水を掛けて逃がした家に、赤い髪の子ができるという。

河童のたたりの姿を描いた図

Saigen Jiro 「西都原古墳群の鬼の窟古墳(宮崎県西都市)」 2013年 / CC0 出典

河童のたたりとはどんな妖怪か

河童のたたりは、逃がした河童が残したものです。宮崎県西都市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、知裕康日向の河童伝承―伝承存在と意識―」(『日本民俗学』日本民俗学会、1981年)を典拠に、話者を丸山良雄として、明治の頃、ある爺が河童を捕まえて馬屋の柱に括り付けておいたと記します。

水を掛けた人がいます。

その妻が悪いことをするなよと言いながら水を掛けると河童はゆうゆうと逃げたと続き、それゆえ現在その家には祟りで赤い髪の子ができると結ばれます。

この図鑑には水神の障り(宮崎)も収めています。

河童のたたりの漢字表記と読み方

読みは「かっぱのたたり」です。

河童は水を掛けられると力を取り戻すとされます。

「ゆうゆうと」は、あわてず落ち着いたようすをいいます。

「日向」は、宮崎県にあたる古い国名です。

この図鑑には水神の障り(宮崎)も収めています。

河童のたたり(かっぱのたたり)

日文研データベースが示す呼称です。

馬屋(うまや)

記録が示す場所です。馬をつなぐ小屋をいいます。

日向(ひゅうが)

報告の題が示す地名です。宮崎県にあたる古い国名です。

河童のたたりの姿と特徴

河童のたたりの話は、記録に順を追って書かれています。

いつ … 明治の頃。
その人 … ある爺。
したこと … 河童を捕まえて馬屋の柱に括り付けておいた。
もう一人 … その妻。
言ったこと … 悪いことをするなよ。
したこと … 水を掛けた。
河童のしたこと … ゆうゆうと逃げた。
そのあと … その家には祟りで赤い髪の子ができる。

河童の姿かたちは書かれていません。

河童のたたりの伝承記録

  1. 明治の頃
  2. 馬屋の柱
  3. 水を掛ける
  4. ゆうゆうと逃げる
  5. 赤い髪の子

明治の頃

明治の頃のことでした。

捕らえたのはある爺です。

馬屋の柱

河童を捕まえて馬屋の柱に括り付けておきました。

繋いだのは馬をつなぐ小屋です。

水を掛ける

妻が悪いことをするなよと言いながら水を掛けました。

掛けたのは情けからです。

ゆうゆうと逃げる

河童はゆうゆうと逃げました。

戻ったのはです。

赤い髪の子

それゆえ現在その家には祟りで赤い髪の子ができるといいます。

続いているのは今もです。

河童のたたりの伝承地域

公的データベースの地域欄は宮崎県、市郡名の欄は西都市を示します。

報告の題は日向の河童伝承で、宮崎県の河童の話をまとめたものです。

西都市(さいとし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

西都市の所在地:宮崎県西都市

データベースの市郡名の欄が示します。

一ツ瀬川の流域にあたり、西都原古墳群で知られます。

河童のたたりの正体と考えられているもの

河童のたたりは、逃がした河童が残したものです

害をなす河童の話ではありません。 語られているのは、水を掛けて逃がしたことと、その家に赤い髪の子ができることです。

逃がした側に何かが残るという結び方が、この話のです。

この図鑑には水神の障り(宮崎)も収めています。

河童のたたりが登場する作品

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌に載った河童伝承の報告です。

捕らえた河童を逃がす話は九州に多く、詫び証文や薬の伝授で終わる型と、この話のように跡が残る型があります。

河童のたたりが登場する雑誌

日本民俗学

日本民俗学会が出した雑誌です。1981年の号に日向の河童伝承が載ります。

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河童のたたりについてよくある質問

河童のたたりとは何ですか。

宮崎県西都市に伝わる、捕まえた河童を逃がした家に赤い髪の子ができるという話です。

誰が逃がしたのですか。

捕まえた爺の妻が、水を掛けたためだと記されています。

いつのことですか。

明治の頃だといいます。

どこで語られていますか。

宮崎県西都市です。

河童のたたりと併せて覚えたい言葉・用語

馬屋(うまや)

馬をつなぐ小屋のことです。

日向(ひゅうが)

宮崎県にあたる古い国名です。

祟り(たたり)

神仏や霊の怒りによって災いが起きることです。

河童のたたりの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「河童のたたり」