宮城県伊具郡で、風呂敷に爺の首を入れて現れたという、天井につかえるほどの大男。

Mukasora 「蔵の郷土館 齋理屋敷(宮城県伊具郡丸森町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典
白い大男とはどんな妖怪か
白い大男はひとことで言えば、首を届けに来た大男です。宮城県伊具郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、井之口章次「西郊民俗」(『西郊民俗』1963年)を典拠に、昔昔、あるところに爺様と婆様が住んでいた。炭焼きに行った爺が遅いので婆が迎えに行くと、天井につかえるほどの白い大男が大きな風呂敷包みを持ってきた。中の白い小箱には爺様の首が入っていた。その首には歯がなかったからハナシと記します。
最後の一文は、昔話の結びの言葉です。
「歯がなかったからハナシ」は、歯無しと話を掛けています。
白い大男の漢字表記と読み方
読みは「しろいおおおとこ」です。
結びの「ハナシ」は言葉遊びです。 歯無しと話を掛けています。
東北の昔話には、このような結びがよく見られます。
この図鑑には背の高いもの(香川)も収めています。そちらも大きな影です。
白い大男(しろいおおおとこ)
日文研データベースが示す表記。
大男(おおおとこ)
天井につかえるほどと記されます。
白い大男の姿と特徴
白い大男の姿は、記録に短く書かれています。
発端 … 炭焼きに行った爺が遅い。
婆 … 迎えに行った。
現れたもの … 天井につかえるほどの白い大男。
持っていたもの … 大きな風呂敷包み。
中身 … 白い小箱。
その中 … 爺様の首。
結び … その首には歯がなかったからハナシ。
顔についての記述はありません。 色は白と記されます。
白い大男の伝承記録
爺が帰らない
昔昔、あるところに爺様と婆様が住んでいました。
炭焼きに行った爺が遅いので、婆が迎えに行きました。
白い大男が来る
天井につかえるほどの白い大男が、大きな風呂敷包みを持ってきました。
家の中に入れないほどの背丈です。
小箱の中
中の白い小箱には、爺様の首が入っていました。
その首には歯がなかったからハナシ、と結ばれます。
恐ろしい筋を、言葉遊びで閉じる——昔話の形です。
白い大男の伝承地域
公的データベースの地域欄は宮城県伊具郡丸森町を示します。
丸森は阿武隈川の流れる山あいの町です。
白い大男の正体と考えられているもの
白い大男は、首を届けに来た大男です。
話は昔話の形をとります。 「昔昔」で始まり、言葉遊びで終わります。
恐ろしさと結びの軽さが、同じ話の中に並んでいます。
この図鑑には背の高いもの(香川)も収めています。
白い大男が登場する作品
白い大男を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗談話会の雑誌です。
昔話の結びには土地ごとの決まり文句があり、言葉遊びで閉じる形が知られます。この図鑑には背の高い男(和歌山)も収めています。
白い大男が登場する民俗雑誌
西郊民俗
西郊民俗談話会の雑誌です。1963年の号に井之口章次の報告が載ります。
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白い大男についてよくある質問
白い大男とは何ですか。
宮城県伊具郡丸森町の昔話に出る、天井につかえるほどの大男です。
何を持ってきたのですか。
大きな風呂敷包みで、中の白い小箱に爺様の首が入っていました。
最後の一文は何ですか。
首に歯がなかったからハナシ、という言葉遊びの結びです。
婆はどうなりましたか。
その後については記録されていません。
白い大男と併せて覚えたい言葉・用語
炭焼き(すみやき)
山で木を焼いて炭を作る仕事です。
風呂敷(ふろしき)
物を包んで運ぶ布のことです。
丸森(まるもり)
宮城県南部の町。阿武隈川が流れます。
白い大男の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。