宮城県栗原市の話。産に行く神々が寿命を十八と言うのを聞き、観音が八十八に書き替えた。

神様たちとはどんな妖怪か
神様たちは、寿命を決めに行く神々です。宮城県栗原市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「宮城県栗原郡花山村」(『民俗採訪』國學院大學民俗学研究会、1974年)を典拠に、話者を後藤きみえとして、神様たちが、「今からお産に行くが、その子の寿命は十八まで」と言っているのを聞いたと記します。
聞いた者が動きました。
おかんのん様がその家に行って八十八のお守りを書いてやったら、寿命が八十八まで延びたと結ばれます。
この図鑑には魔鬼女(宮城)も収めています。
神様たちの漢字表記と読み方
読みは「かみさまたち」です。
「お産に行く」は、生まれる子の運を定めに行くという意味です。
「おかんのん様」は、観音菩薩のことです。
十八の「十」に一画を足すと八十八になります。
この図鑑には魔鬼女(宮城)も収めています。
神様たち(かみさまたち)
日文研データベースが示す呼称です。
おかんのん様(おかんのんさま)
記録が示す仏です。観音菩薩のことをいいます。
花山村(はなやまむら)
報告の題が示す村名です。今の栗原市の一部にあたります。
神様たちの姿と特徴
神様たちの話は、記録に短くまとめられています。
その者たち … 神様たち。
言っていたこと(一) … 今からお産に行く。
言っていたこと(二) … その子の寿命は十八まで。
聞いた者 … おかんのん様。
したこと … その家に行って八十八のお守りを書いてやった。
その結果 … 寿命が八十八まで延びた。
神様たちの姿は書かれていません。
神様たちの伝承記録
お産に行く
神様たちが「今からお産に行く」と言っていました。
向かうのは生まれる家です。
寿命は十八
「その子の寿命は十八まで」と言っていました。
定められたのは生まれる前です。
観音が聞く
それを聞いたのはおかんのん様でした。
居合わせたのは仏です。
八十八と書く
その家に行って八十八のお守りを書いてやりました。
書き替えたのは数です。
寿命が延びる
寿命が八十八まで延びたといいます。
変わったのは定めです。
神様たちの伝承地域
公的データベースの地域欄は宮城県、市郡名の欄は栗原市、区町村名の欄は花山を示します。
話者として後藤きみえの名が記録に挙がっています。
神様たちの正体と考えられているもの
神様たちは、寿命を決めに行く神々です。
害をなす話ではありません。 語られているのは、生まれる前に寿命が定まっていることと、それを書き替えて延ばしたことです。
産の場に神が来て運を定める話は各地にあり、産神問答と呼ばれます。
この図鑑には魔鬼女(宮城)も収めています。
神様たちが登場する作品
この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会が出した調査報告です。
産神問答の話は全国にあり、聞いた者が定めを書き替える型と、そのまま当たる型があります。
神様たちが登場する雑誌
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会が出した調査報告です。1974年の号に花山村が載ります。
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神様たちについてよくある質問
神様たちとは何ですか。
宮城県栗原市の話で、生まれる子の寿命を定めに行くという神々です。
寿命はいくつでしたか。
はじめは十八までと言われていたと記されています。
どうして延びたのですか。
おかんのん様が八十八のお守りを書いてやったためだといいます。
どこで語られていますか。
宮城県栗原市の花山、記録では栗原郡花山村です。
神様たちと併せて覚えたい言葉・用語
産神(うぶがみ)
お産に立ち会うとされる神のことです。
観音菩薩(かんのんぼさつ)
人を救うとされる仏です。
栗原市(くりはらし)
宮城県の北部にある市です。
神様たちの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。