本文へ移動

熊本県

河童の手(かっぱのて)とはどんな妖怪か|姿と伝承

河童の手  / カッパノテ

水の妖怪 各地の伝説

熊本県の話。厩を襲った河童を斬った郷士の家に伝わる手。殿様が指一本を所望した。

河童の手とはどんな妖怪か

河童の手は、家に伝わる斬られた手です。熊本県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、丸山学民俗信片―十一―」(『みんぞく』熊本民俗民族学会、1952年)を典拠に、話者を福永勝美として、蒲池村の広松家に伝わる河童の手があると記します。

斬った人がいます。

江頭という郷士が、馬の尻を抜こうして厩を襲った河童を斬ったと伝えられ、後に有馬侯がこれを見て、指1本を所望したと結ばれます。

この図鑑には油すまし(熊本)も収めています。

河童の手の漢字表記と読み方

読みは「かっぱのて」です。

「馬の尻を抜く」は、河童が馬に悪さをすることの言い方です。

「厩」は、馬をつなぐ小屋のことです。

「有馬侯」は、有馬家の殿様のことです。

この図鑑には油すまし(熊本)も収めています。

河童の手(かっぱのて)

日文研データベースが示す呼称です。

郷士(ごうし)

記録が示す身分です。村に住む武士をいいます。

所望(しょもう)

記録が示す語です。欲しいと求めることをいいます。

河童の手の姿と特徴

河童の手の話は、記録に短くまとめられています。

伝わる家 … 蒲池村の広松家。
伝わるもの … 河童の手。
斬った人 … 江頭という郷士。
そのとき … 馬の尻を抜こうとして厩を襲ったとき。
後にあったこと … 有馬侯がこれを見た。
求めたもの … 指1本。

河童の姿かたちは書かれていません。

河童の手の伝承記録

  1. 広松家の手
  2. 厩を襲う
  3. 郷士が斬る
  4. 殿様が見る
  5. 指一本

広松家の手

蒲池村の広松家に河童の手が伝わります。

あるのは家の中です。

厩を襲う

河童が馬の尻を抜こうとして厩を襲いました。

狙ったのはです。

郷士が斬る

江頭という郷士が河童を斬ったと伝えられます。

斬ったのは村の武士です。

殿様が見る

後に有馬侯がこれを見ました。

見たのは斬られた手です。

指一本

有馬侯は指1本を所望しました。

持ち去られたのはです。

河童の手の伝承地域

公的データベースの地域欄は熊本県を示すのみで、市郡名・区町村名の欄は空欄です。

記録の本文は蒲池村の広松家と、村と家の名まで書きとめています。

蒲池(かまち)

記録が示す場所

地図で開く

蒲池の所在地:熊本県

記録は蒲池村の広松家と記します。市郡名の欄は空欄です。

熊本県内の旧村名です。

河童の手の正体と考えられているもの

河童の手は、家に伝わる斬られた手です

出るものの話ではありません。 語られているのは、厩を襲った河童を斬ったことと、その手が家に伝わり殿様が指を求めたことです。

河童の手や証文が家宝として伝わる話は、九州の各地にあります。

この図鑑には油すまし(熊本)も収めています。

河童の手が登場する作品

河童の手を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗誌に載った報告です。

河童の手を家宝とする話は九州に多く、斬った先祖の手柄とともに語り継がれます。

河童の手が登場する雑誌

みんぞく

熊本民俗民族学会が出した雑誌です。1952年の号に民俗信片が載ります。

九州の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

河童の手についてよくある質問

河童の手とは何ですか。

熊本県の蒲池村の広松家に伝わるという、斬られた河童の手です。

誰が斬ったのですか。

江頭という郷士が、厩を襲った河童を斬ったと伝えられます。

殿様は何をしましたか。

有馬侯がこれを見て、指1本を所望したといいます。

どこで語られていますか。

熊本県です。市郡名までは記録されていません。

河童の手と併せて覚えたい言葉・用語

郷士(ごうし)

村に住む武士のことです。

(うまや)

馬をつなぐ小屋のことです。

所望(しょもう)

欲しいと求めることです。

河童の手の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「河童の手」