神奈川県川崎市に伝わる話。中国で難題に困った勅使に、蜘蛛に化けた阿倍仲麻呂の霊が答えを教えた。

Suikotei 「日本民家園の入口(神奈川県川崎市)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典
阿倍仲麻呂の蜘蛛とはどんな妖怪か
阿倍仲麻呂の蜘蛛は、答えを教えた蜘蛛です。神奈川県川崎市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐久間薊芽「暦・稲荷・焼き米」(『旅と伝説』三元社、1941年)を典拠に、話者を内藤仙蔵として、中国の朝廷から無理難題を突きつけられた日本の勅使であったが、阿倍仲麻呂の霊が蜘蛛に化けていちいち答えを教えてくれたので、所望のものを日本へ持ち帰ることができたと記します。
助けたのは異国で果てた人です。
化けた姿は蜘蛛で、答えをいちいち教えたといいます。
この図鑑には山天狗(神奈川)も収めています。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の漢字表記と読み方
読みは「あべのなかまろのくも」です。
データベースの呼称欄は「阿倍仲麻呂,蜘蛛」と二つを並べています。
「勅使」は、天皇の使いとして遣わされる人です。
「所望」は、望んで求めることです。
この図鑑には山天狗(神奈川)も収めています。
阿倍仲麻呂の蜘蛛(あべのなかまろのくも)
データベースの呼称欄は「阿倍仲麻呂,蜘蛛」と示します。
阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)
奈良時代に唐へ渡り、帰れずに彼の地で没した人です。
勅使(ちょくし)
記録が示す、難題を突きつけられた側です。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の姿と特徴
阿倍仲麻呂の蜘蛛の話は、記録に短く書かれています。
困っていた人 … 日本の勅使。
その相手 … 中国の朝廷。
突きつけられたもの … 無理難題。
助けたもの … 阿倍仲麻呂の霊。
その姿 … 蜘蛛。
したこと … いちいち答えを教えた。
その結果 … 所望のものを日本へ持ち帰ることができた。
蜘蛛の大きさや色は書かれていません。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の伝承記録
無理難題
中国の朝廷から無理難題を突きつけられた日本の勅使でした。
困っていたのは使いに出た人です。
蜘蛛に化けた霊
阿倍仲麻呂の霊が蜘蛛に化けました。
姿を変えたのは異国で果てた人です。
いちいち答えを教える
蜘蛛はいちいち答えを教えてくれました。
渡したのは答えです。
持ち帰る
そのおかげで所望のものを日本へ持ち帰ることができました。
得たのは求めた品です。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の伝承地域
公的データベースの地域欄は神奈川県、市郡名の欄は川崎市を示します。
話の舞台は中国の朝廷で、語り伝えられてきた土地とは離れています。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の正体と考えられているもの
阿倍仲麻呂の蜘蛛は、答えを教えた蜘蛛です。
害をなすものではありません。 語られているのは、誰が化けたかと、その助けで何ができたかです。
唐で没した人が蜘蛛の姿で日本の使いを助けるという筋が、この話の骨です。
この図鑑には山天狗(神奈川)も収めています。
阿倍仲麻呂の蜘蛛が登場する作品
阿倍仲麻呂の蜘蛛を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌の報告です。
唐で果てた阿倍仲麻呂の伝えは各地にあり、暦や暦法を日本へ持ち帰る話と結びついて語られます。
阿倍仲麻呂の蜘蛛が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した雑誌です。1941年の号にこの話が載ります。
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阿倍仲麻呂の蜘蛛についてよくある質問
阿倍仲麻呂の蜘蛛とは何ですか。
神奈川県川崎市に伝わる話で、蜘蛛に化けて日本の勅使を助けた阿倍仲麻呂の霊です。
何を教えたのですか。
中国の朝廷が突きつけた無理難題の答えを、いちいち教えたといいます。
勅使はどうなりましたか。
所望のものを日本へ持ち帰ることができたといいます。
阿倍仲麻呂とはどんな人ですか。
奈良時代に唐へ渡り、帰れずに彼の地で没した人です。
阿倍仲麻呂の蜘蛛と併せて覚えたい言葉・用語
勅使(ちょくし)
天皇の使いとして遣わされる人です。
所望(しょもう)
望んで求めることです。
川崎市(かわさきし)
神奈川県の北東部にある市です。
阿倍仲麻呂の蜘蛛の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。