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神奈川県

山天狗(やまてんぐ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

山天狗  / ヤマテング

天狗 各地の伝説

神奈川県相模原市で、萱刈りに出て丸一日迷った若者を、連れて行ったのだと村人が解いた天狗。

山天狗の姿を描いた図

Souka Kinmei 「道志橋から見下ろす道志川(神奈川県相模原市緑区)」 2024年 / CC0 出典

山天狗とはどんな妖怪か

天狗は、迷った理由として持ち出された天狗です。神奈川県相模原市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、倉田一郎青根村の霊恠」(『民間伝承』民間伝承の会、1936年)を典拠に、隣村の若者が萱刈りにでて道に迷った。丸1日彷徨った末、人が通れぬ滝まで降り、伊勢沢という沢にいるところを救助隊に発見された。村人たちは、山天狗に連れて行かれたのだと解釈したと記します。

姿は誰も見ていません。

見えたのは、人が通れぬ滝まで降りていた若者のほうです。

この図鑑には天狗(各地)も収めています。

山天狗の漢字表記と読み方

読みは「やまてんぐ」です。

「萱刈り」は、屋根を葺く草を刈ることです。

「霊恠」は、あやしい出来事という意味です。

「青根」は相模原市緑区の地名です。

この図鑑には天狗(各地)も収めています。

山天狗(やまてんぐ)

日文研データベースが示す呼称。

青根村(あおねむら)

論文名が示す、この話の村の名です。

山天狗の姿と特徴

山天狗の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 隣村の若者。
したこと … 萱刈りにでて道に迷った。
さまよった長さ … 丸一日。
降りた先 … 人が通れぬ滝。
見つかった場所 … 伊勢沢という沢。
見つけた者 … 救助隊。
村人の見立て … 山天狗に連れて行かれた。

山天狗の姿は書かれていません。

山天狗の伝承記録

  1. 萱刈りで迷う
  2. 人が通れぬ滝
  3. 伊勢沢で見つかる
  4. 連れて行かれた

萱刈りで迷う

隣村の若者が萱刈りにでて道に迷いました。

用事は草刈りでした。

人が通れぬ滝

丸1日彷徨った末、人が通れぬ滝まで降りました。

降りた先が通れぬ所です。

伊勢沢で見つかる

伊勢沢という沢にいるところを救助隊に発見されました。

助けたのは救助隊です。

連れて行かれた

村人たちは、山天狗に連れて行かれたのだと解釈しました。

答えはあとから付きました。

山天狗の伝承地域

公的データベースの地域欄は神奈川県相模原市、区町村名の欄は青根村を示します。

いまの相模原市緑区青根にあたります。

青根(あおね)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

青根の所在地:神奈川県相模原市緑区青根

報告は民間伝承の会の民間伝承によります。

記録は青根村と書いています。

山天狗の正体と考えられているもの

山天狗は、迷った理由として持ち出された天狗です

姿は誰も見ていません。 語られているのは、若者に何が起きたかと、村人がそれをどう解いたかです。

人が通れぬ滝まで降りていたという一点が、人の足では行けないという理屈を呼びました。

この図鑑には天狗(各地)も収めています。

山天狗が登場する作品

山天狗を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。

山で迷った人を天狗のしわざとする語りは各地にあり、無事に戻った場合ほどそう言われます。

山天狗が登場する学会誌

民間伝承

民間伝承の会が出した雑誌です。1936年の号に青根村の霊恠が載ります。

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山天狗についてよくある質問

山天狗とは何ですか。

神奈川県相模原市で、迷った若者を連れて行ったとされた天狗です。

何が起きたのですか。

萱刈りに出た若者が丸一日さまよったと記録されています。

どこで見つかったのですか。

人が通れぬ滝まで降り、伊勢沢という沢にいるところを救助隊に発見されました。

姿は見えましたか。

記録には書かれていません。村人がそう解いただけです。

山天狗と併せて覚えたい言葉・用語

萱刈り(かやかり)

屋根を葺く草を刈ることです。

霊恠(れいかい)

あやしい出来事という意味です。

青根(あおね)

神奈川県相模原市緑区の地名です。

山天狗の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「山天狗」