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鹿児島県

ナガタマチジョとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

ナガタマチジョ  / ナガタマチジョ

幽霊と霊 各地の伝説

鹿児島県徳之島町で、船で遭難して死んだ人の霊。普通の人にも見えたといいます。

ナガタマチジョの姿を描いた図

CyberOyaji 「畦海水浴場(鹿児島県大島郡徳之島町)」 2002年 / CC BY-SA 3.0 出典

ナガタマチジョとはどんな妖怪か

ナガタマチジョはひとことで言えば、誰にでも見えた霊です。鹿児島県大島郡徳之島町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、本田碩孝井上カナ嫗の昔語り」(『徳之島郷土研究会報』通25巻、2001年、107頁)を典拠に、幽霊は普通の人には見えないが、ナガタマチジョは普通の人にも見えた。ナガタマチジョというのは船で遭難して死んだひとのことで、あちこちを彷徨っていたというと記します。

ほかの幽霊とわざわざ区別されています。

幽霊は見えないものだ、と先に置いたうえで、 これは見えたと書かれています。

ナガタマチジョの漢字表記と読み方

読みは「ながたまちじょ」です。

徳之島は奄美群島の島で、独自の言葉が伝わります。 報告は島の古老の語りを書きとめたものです。

海で死んだ人の霊を別に扱う言い方は、島々に多くあります。

この図鑑には磯幽霊(各地)も収めています。どちらも海で死んだ人の霊です。

ナガタマチジョ(ながたまちじょ)

日文研データベースが示す呼称。

井上カナ嫗の昔語り(いのうえかなおうなのむかしがたり)

報告の題です。

ナガタマチジョの姿と特徴

ナガタマチジョの姿は、記録に短く書かれています。

ふつうの幽霊 … 普通の人には見えない。
ナガタマチジョ … 普通の人にも見えた。
もとの人 … 船で遭難して死んだ人。
していたこと … あちこちを彷徨っていた。
語り手 … 井上カナ嫗。
報告の年 … 二〇〇一年。

害を加えたとは書かれていません。

ナガタマチジョの伝承記録

  1. 幽霊は見えないもの
  2. これは見えた
  3. 海で死んだ人

幽霊は見えないもの

幽霊は、普通の人には見えません。

この土地では、そう考えられていました。

これは見えた

しかしナガタマチジョは、普通の人にも見えました。

そこが、呼び名が別にある理由です。

海で死んだ人

ナガタマチジョというのは、船で遭難して死んだひとのことです。

あちこちを彷徨っていたといいます。

帰る場所が、ありません

ナガタマチジョの伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県大島郡徳之島町を示します。

徳之島は奄美群島の島で、闘牛と長寿で知られます。

徳之島町(とくのしまちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

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徳之島町の所在地:鹿児島県大島郡徳之島町

報告は徳之島郷土研究会の会報によります。

奄美群島の徳之島にあたります。

ナガタマチジョの正体と考えられているもの

ナガタマチジョは、見える霊です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、見えたことと、彷徨っていたことだけです。

それでも、ほかの幽霊と区別されています

この図鑑には磯幽霊(各地)も収めています。

ナガタマチジョが登場する作品

ナガタマチジョを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは会報です。

海で死んだ人の霊の話は島々に多く、別の名で呼ばれます。この図鑑には磯幽霊(各地)も収めています。

ナガタマチジョが登場する学会誌

徳之島郷土研究会報

徳之島郷土研究会の会報です。2001年の号に本田碩孝の報告が載ります。

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ナガタマチジョについてよくある質問

ナガタマチジョとは何ですか。

鹿児島県徳之島町で、船で遭難して死んだ人の霊とされたものです。

ふつうの幽霊と違いますか。

普通の人にも見えたと記録されています。

何をしていましたか。

あちこちを彷徨っていたとされます。

害はありますか。

害を加えたとは書かれていません。

ナガタマチジョと併せて覚えたい言葉・用語

徳之島(とくのしま)

鹿児島県奄美群島の島です。

(おうな)

年老いた女性を指す古い言い方です。

遭難(そうなん)

海や山で危険にあうことです。

ナガタマチジョの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ナガタマチジョ」