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茨城県

子泣き塚(こなきづか)とはどんな妖怪か|姿と伝承

子泣き塚  / コナキヅカ

幽霊と霊 各地の伝説

茨城県石岡市で、地震の亀裂に飲み込まれた母子の泣き声が聞こえるという塚。

子泣き塚の姿を描いた図

Saigen Jiro 「常陸国分寺の本堂(茨城県石岡市)」 2014年 / CC0 出典

子泣き塚とはどんな妖怪か

子泣き塚はひとことで言えば、泣き声だけが残った場所です。茨城県石岡市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、今泉義文石岡市地方」(『茨城の民俗』通巻6号、1967年、93頁)を典拠に、草取りに忙しい時に、女が子供を背負って作業をしていた。突然大地震が起こり、地面に亀裂が入って、女と子供は泥田に飲み込まれた。以来、ここからは子供の泣き声が聞こえてくると記します。

聞こえるのは子の声だけです。

飲み込まれたのは母と子です。 残った声は子供の泣き声でした。

子泣き塚の漢字表記と読み方

読みは「こなきづか」です。

塚は、土を盛って何かをしるした場所を指します。 ここでは出来事の場所を指しています。

この図鑑には子泣き爺(徳島)も収めていますが、こちらは別の記録です。

あちらは背負うと石になるもので、こちらは塚から声が聞こえる話です。

子泣き塚(こなきづか)

日文研データベースが示す呼称。

泥田(どろた)

飲み込まれた場所として記されます。

子泣き塚の姿と特徴

子泣き塚に姿はありません。記録にあるのは、出来事と、聞こえる声です。

していたこと … 草取り。
その人 … 子供を背負った女。
起きたこと … 突然の大地震。
地面の様子 … 亀裂が入った。
飲み込んだもの … 泥田。
その後 … ここから子供の泣き声が聞こえてくる。

姿を見たという記述はありません。

子泣き塚の伝承記録

  1. 子を背負って草取り
  2. 地震で亀裂が入る
  3. 泣き声が残る

子を背負って草取り

草取りに忙しい時に、女が子供を背負って作業をしていました。

ふつうの野良仕事です。

地震で亀裂が入る

突然、大地震が起こりました。

地面に亀裂が入って、女と子供は泥田に飲み込まれました。

逃げる間もありません。

泣き声が残る

以来、ここからは子供の泣き声が聞こえてきます。

姿はありません。

声だけが残りました。

子泣き塚の伝承地域

公的データベースの地域欄は茨城県石岡市を示します。

石岡市は波山の東ふもとにあたり、田の多い土地です。

石岡市(いしおかし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

石岡市の所在地:茨城県石岡市

報告は茨城民俗学の会の茨城の民俗によります。

報告の題は石岡市地方です。

子泣き塚の正体と考えられているもの

子泣き塚は、災害の記憶が残った場所です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、聞こえてくるということだけです。

それでも、塚の名になりました

この図鑑には子泣き爺(徳島)も収めています。

子泣き塚が登場する作品

子泣き塚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。

地震で人が飲み込まれた場所の話は各地にあり、が残る形で語られます。この図鑑には子泣き爺(徳島)も収めています。

子泣き塚が登場する学会誌

茨城の民俗

茨城民俗学の会の学会誌です。1967年の号に今泉義文の報告が載ります。

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子泣き塚についてよくある質問

子泣き塚とは何ですか。

茨城県石岡市で、子供の泣き声が聞こえるとされた場所です。

何が起きましたか。

大地震で地面に亀裂が入り、女と子供が泥田に飲み込まれたと記録されています。

子泣き爺と同じですか。

別の記録です。子泣き爺は徳島県の妖怪です。

姿はありますか。

姿については書かれていません。

子泣き塚と併せて覚えたい言葉・用語

(つか)

土を盛って何かをしるした場所のことです。

泥田(どろた)

水が深く、泥のやわらかい田のことです。

石岡市(いしおかし)

茨城県中部の市。筑波山の東にあたります。

子泣き塚の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「子泣き塚」