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茨城県

片葉の葭(かたはのよし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

片葉の葭  / カタハノヨシ

器物と草木 各地の伝説

茨城県下妻市で、茎の片側にしか葉が付かないという葭。太刀を洗った跡といいます。

片葉の葭の姿を描いた図

Abasaa 「砂沼(茨城県下妻市)」 2024年 / パブリックドメイン 出典

片葉の葭とはどんな妖怪か

片葉の葭はひとことで言えば、片側にしか葉が出ない葭です。茨城県下妻市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、石塚尊俊七不思議」(『民間伝承』4巻6号、1939年、3頁)を典拠に、一群の葭が、すべて茎の片方にしか葉がついていない。昔、八幡太郎義家がこの葭原にある池で太刀を洗い、その時に片葉になってしまったのだというと記します。

理由に挙がるのは、八幡太郎義家の太刀です。

片葉の葭は、各地の七不思議に数えられます。 本所の七不思議でも知られます。

片葉の葭の漢字表記と読み方

読みは「かたはのよし」です。

葭と葦は同じ植物を指します。 土地によって読み方が違います。

由来に名が挙がるのは八幡太郎義家です。 源義家のことで、各地に伝説を残します。

この図鑑には片目の鰻(山梨)も収めています。そちらも片方だけという話です。

片葉の葭(かたはのよし)

日文研データベースが示す表記。

片葉の葦(かたはのあし)

葭は葦とも書きます。

片葉の葭の姿と特徴

片葉の葭の姿は、記録に短く書かれています。

見えるもの … 一群の葭。
特徴 … すべて茎の片方にしか葉がついていない。
由来 … 昔、八幡太郎義家がこの葭原にある池で太刀を洗った。
そのとき … 片葉になってしまった。

動いたり音を出したりする記述はありません。

片葉の葭の伝承記録

  1. 片側だけの葉
  2. 義家の太刀

片側だけの葉

一群の葭が、すべて茎の片方にしか葉がついていません。

一本や二本ではありません。 一群がそろって片側だけです。

それが目に付いたので、話になりました。

義家の太刀

昔、八幡太郎義家がこの葭原にある池で太刀を洗いました。

その時に片葉になってしまったのだといいます。

血を洗ったとは書かれていません。 記されているのは、太刀を洗ったという一点です。

片葉の葭の伝承地域

公的データベースの地域欄は茨城県下妻市を示します。

下妻は鬼怒川と小貝川に挟まれた土地です。 池の名は書かれていません。

下妻(しもつま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

下妻の所在地:茨城県下妻市

七不思議を扱った報告によります。

池と葭原の位置は資料に書かれていません。

片葉の葭の正体と考えられているもの

片葉の葭は、片側だけに葉が付くという不思議です

由来は八幡太郎義家の太刀でした。

同じ形の話は各地にあり、七不思議の一つに数えられます。

この図鑑には片目の鰻(山梨)と片目魚(兵庫)も収めています。

片葉の葭が登場する作品

片葉の葭を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。

七不思議は各地にまとめられ、本所七不思議がよく知られます。この図鑑には片目魚(兵庫)も収めています。

片葉の葭が登場する民俗雑誌

民間伝承

民間伝承の会の雑誌です。4巻6号に石塚尊俊の報告が載ります。

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片葉の葭についてよくある質問

片葉の葭とは何ですか。

茨城県下妻市で、茎の片方にしか葉が付かないとされた一群の葭です。

なぜ片葉なのですか。

八幡太郎義家がこの葭原の池で太刀を洗ったときに片葉になったと伝わります。

八幡太郎義家とは誰ですか。

源義家のことです。各地に伝説を残しました。

七不思議とは何ですか。

土地の不思議を七つ数え上げたものです。各地にあります。

片葉の葭と併せて覚えたい言葉・用語

(よし)

水辺に生える草。葦とも書きます。

八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)

源義家のこと。各地に伝説が残ります。

七不思議(ななふしぎ)

土地の不思議を七つ数えたものです。

片葉の葭の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「片葉の葭」