兵庫県神戸市で、石碑や石仏の穴に溜まった水を目につけると目の病が治るとされた信仰。

Ka23 13 「摩耶山史跡公園(旧天上寺の跡・兵庫県神戸市灘区)」 2017年 / CC BY-SA 4.0 出典
薬水信仰とはどんな妖怪か
薬水信仰の漢字表記と読み方
読みは「やくすいしんこう」です。
「まや山」は摩耶山のことで、神戸市にあります。
「句碑」は俳句を刻んだ石碑です。
「手水鉢」は、手を清める水を張る鉢です。
この図鑑には御手洗水(山梨)も収めています。
薬水信仰(やくすいしんこう)
日文研データベースが示す呼称。
薬水(やくすい)
病を治すとされる水の呼び名です。
薬水信仰の姿と特徴
薬水信仰の形は、記録にはっきり書かれています。
あるところ … まや山天上寺の句碑の上。
そこにあるもの … 穴。
溜まっているもの … 水。
同じたぐいのもの … 石神や石仏地蔵碑などにあけた穴。
使い方(一) … 溜まった水を目に付ける。
使い方(二) … 洗う。
その効き … 目の病が治る。
報告者の見立て … 水入れや手水鉢など御手洗などの薬水信仰の延長。
穴の大きさは書かれていません。
薬水信仰の伝承記録
句碑の上の穴
まや山天上寺にある句碑の上に穴があいて水が溜まっていました。
溜まっていたのは雨水と読めます。
石神や石仏にも
昔から石神や石仏地蔵碑などにあけた穴にも水が溜まりました。
穴はあちこちにあります。
目につける
その水を目に付けたり、洗ったりすると目の病が治るといいます。
使い道は目です。
手水鉢の延長
この様な穴は石仏などの前にある水入れや手水鉢など御手洗などの薬水信仰の延長であろうといいます。
筋道を立てています。
薬水信仰の伝承地域
公的データベースの地域欄は兵庫県神戸市を示します。
記録は寺の名をまや山天上寺と書いています。
薬水信仰の正体と考えられているもの
薬水信仰は、穴に溜まった水を薬とする信仰です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、どこの水かと、どう使うかです。
報告者が「延長であろう」と見立てているところが、この記録の特徴です。
この図鑑には御手洗水(山梨)も収めています。
薬水信仰が登場する作品
薬水信仰を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
目の病を水で治す信仰は各地にあり、眼病の神をまつる社と結びついて語られます。
薬水信仰が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1933年の号に兵庫県神戸市布引附近が載ります。
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薬水信仰についてよくある質問
薬水信仰とは何ですか。
石碑や石仏の穴に溜まった水を、病を治す薬とする信仰です。
どこの話ですか。
兵庫県神戸市のまや山天上寺の句碑と記録されています。
どう使うのですか。
目に付けたり、洗ったりすると目の病が治るといいます。
なぜ穴があるのですか。
報告者は水入れや手水鉢の延長であろうと見立てています。
薬水信仰と併せて覚えたい言葉・用語
摩耶山(まやさん)
神戸市にある山で、天上寺があります。
句碑(くひ)
俳句を刻んだ石碑です。
手水鉢(ちょうずばち)
手を清める水を張る鉢です。
薬水信仰の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。