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愛媛県

めくら神さん(めくらがみさん)とはどんな妖怪か|姿と伝承

めくら神さん  / メクラガミサン

幽霊と霊 各地の伝説

愛媛県砥部町で、桜姫塚にまつられ、眼病の神として信仰されたという楠木正成の娘の霊。

めくら神さんの姿を描いた図

CT-May 「砥部焼陶芸館(愛媛県伊予郡砥部町)」 2024年 / CC0 出典

めくら神さんとはどんな妖怪か

めくら神さんは、祟った側がまつられた霊です。愛媛県伊予郡砥部町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、坂本利士男伝説二題」(『あゆみ―富郷の民俗―』1963年)を典拠に、湊川の戦いで楠木正成を討った大森彦七は出世したが、美女に化けた正成の亡霊によって狂死した。美女は正成の娘・千早姫だともいわれている。姫は彦七の家来に殺されたが、この姫を後に祭ったのが「桜姫塚」である。「めくら神さん」ともいい、眼病の神として信仰されていると記します。

役目が変わっています。

討ち手を狂死させた霊が、いまは眼病の神としてまつられています。

めくら神さんの漢字表記と読み方

読みは「めくらがみさん」です。

「湊川の戦い」は一三三六年、楠木正成が敗れた戦いです。

「狂死」は、正気を失って死ぬことです。

「めくら」は目の見えないことを指す古い言い方で、記録の表記のままにしています。

めくら神さん(めくらがみさん)

日文研データベースが示す呼称。

桜姫塚(さくらひめづか)

記録が示す、まつった塚の名です。

めくら神さんの姿と特徴

めくら神さんの話は、記録に順を追って書かれています。

討った人 … 大森彦七。
討たれた人 … 楠木正成(湊川の戦い)。
彦七のその後 … 出世した。
現れたもの … 美女に化けた正成の亡霊。
その結果 … 彦七は狂死した。
美女の正体 … 正成の娘・千早姫だともいわれる。
姫のその後 … 彦七の家来に殺された。
まつった塚 … 桜姫塚。
別の呼び名 … めくら神さん。
いまの信仰 … 眼病の神。

姫の姿かたちは、美女とだけ書かれています。

めくら神さんの伝承記録

  1. 湊川の戦い
  2. 美女に化けた亡霊
  3. 千早姫
  4. 眼病の神になる

湊川の戦い

湊川の戦いで楠木正成を討った大森彦七は出世しました。

討った側が栄えています。

美女に化けた亡霊

美女に化けた正成の亡霊によって彦七は狂死しました。

返しは亡霊からでした。

千早姫

美女は正成の娘・千早姫だともいわれています。姫は彦七の家来に殺されました。

姫も殺されています。

眼病の神になる

この姫を後に祭ったのが「桜姫塚」です。「めくら神さん」ともいい、眼病の神として信仰されています。

行き着いた先は目の神でした。

めくら神さんの伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県伊予郡砥部町を示します。

報告の題にある富郷は、愛媛の山あいの地区の名です。

桜姫塚(さくらひめづか)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

桜姫塚の所在地:愛媛県伊予郡砥部町

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部によります。

記録は姫をまつった塚と書いています。

めくら神さんの正体と考えられているもの

めくら神さんは、殺されてのちにまつられた姫の霊です

いまは祟る側ではありません。 語られているのは、討ち手を狂死させたことと、眼病の神になったことです。

「めくら神」という名から、目の病を託す先とされたと分かります。

めくら神さんが登場する作品

めくら神さんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告書です。

大森彦七と楠木正成の亡霊の話は能や浄瑠璃にも取り上げられ、伊予に広く伝わります。

めくら神さんが登場する報告書

あゆみ―富郷の民俗―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1963年に出した報告です。

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めくら神さんについてよくある質問

めくら神さんとは何ですか。

愛媛県砥部町の桜姫塚にまつられ、眼病の神として信仰された霊です。

誰の霊ですか。

楠木正成の娘・千早姫だともいわれると記録されています。

大森彦七はどうなりましたか。

美女に化けた正成の亡霊によって狂死したといいます。

桜姫塚とは何ですか。

姫を後にまつった塚のことです。

めくら神さんと併せて覚えたい言葉・用語

湊川の戦い(みなとがわのたたかい)

一三三六年、楠木正成が敗れた戦いです。

狂死(きょうし)

正気を失って死ぬことです。

砥部(とべ)

愛媛県伊予郡の町の名です。

めくら神さんの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「めくら神さん,亡霊」