群馬県利根郡みなかみ町で、正月十五日に山から降り、松の二又に腰掛けて部落を見るという天狗。

Asasa198 「みなかみ町役場(群馬県利根郡みなかみ町後閑)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典
万太郎天狗とはどんな妖怪か
万太郎天狗の漢字表記と読み方
読みは「まんたろうてんぐ」です。
「正月十五日」は小正月にあたり、年の行事の区切りの日です。
「部落」は、ここでは集落を指す古い言い方です。
「二又に別れたところ」は、幹や枝が二つに分かれた股のことです。
この図鑑には天狗(各地)も収めています。
万太郎天狗(まんたろうてんぐ)
日文研データベースが示す呼称。
天狗の松(てんぐのまつ)
腰掛けるとされる松の呼び名です。
万太郎天狗の姿と特徴
万太郎天狗の来かたは、記録にはっきり書かれています。
その松 … 万太郎天狗の松と呼び親しまれている老松。
降りてくる日 … 正月十五日。
どこから … お山。
腰掛けるところ … 松の二又に別れたところ。
すること … 部落の様子を見る。
天狗の姿かたちは書かれていません。
万太郎天狗の伝承記録
天狗の松
万太郎天狗の松と呼び親しまれている老松があります。
名が木に付いています。
正月十五日に降りる
正月十五日にお山の万太郎天狗が降りてきます。
日が決まっています。
二又に腰掛ける
松の二又に別れたところに腰掛けて部落の様子を見るといいます。
することは見ることでした。
万太郎天狗の伝承地域
公的データベースの地域欄は群馬県利根郡みなかみ町を示します。
利根川の上流にあたり、山に囲まれた町です。
万太郎天狗の正体と考えられているもの
万太郎天狗は、日を決めて降りてくる天狗です。
害をなす話ではありません。 語られているのは、降りてくる日と、腰掛ける場所、そして部落を見ることです。
見張られているという感じ方が、松を切らせないことにつながりました。
この図鑑には天狗(各地)も収めています。
万太郎天狗が登場する作品
万太郎天狗を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。
天狗が腰掛ける松の話は各地にあり、その木を切ることを戒める形をとります。
万太郎天狗が登場する雑誌
あしなか
山村民俗の会が出した雑誌です。1967年の号に松の民俗伝承が載ります。
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万太郎天狗についてよくある質問
万太郎天狗とは何ですか。
群馬県みなかみ町で、正月十五日に山から降りてくるとされた天狗です。
どこに腰掛けるのですか。
万太郎天狗の松の、二又に別れたところと記録されています。
何をするのですか。
部落の様子を見るといいます。
なぜ正月十五日なのですか。
この日は小正月にあたり、年の行事の区切りの日です。
万太郎天狗と併せて覚えたい言葉・用語
小正月(こしょうがつ)
正月十五日を中心とした年の行事です。
老松(ろうしょう)
年を経た松のことです。
部落(ぶらく)
ここでは集落を指す古い言い方です。
万太郎天狗の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。