岐阜県多治見市で、殺された六部の塚。祀ってくれれば金持ちにしてやると馬方の枕元に立った。

六部塚とはどんな妖怪か
六部塚は、取り引きを持ちかけた霊の塚です。岐阜県多治見市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、木全圓寿「美濃国可児郡小泉村の伝説(一)」(『旅と伝説』三元社、1943年)を典拠に、大原岩崎の六部塚は、昔、六部が殺されたところである。あるとき、馬方がそこで寝ていると六部が枕頭に立って、祀ってくれれば金持ちにしてやると言った。馬方はそのとおりにしして金持ちになったと記します。
約束は果たされました。
馬方はそのとおりにして、金持ちになったのです。
この図鑑には六部の祟り(福島)も収めています。
六部塚の漢字表記と読み方
読みは「ろくぶづか」です。
「六部」は六十六部、諸国の霊場をめぐる巡礼者のことです。
「馬方」は馬を引いて荷を運ぶ人のことです。
「枕頭」は枕もとのことです。
「可児郡小泉村」は論文名にある地で、いまの多治見市の一部です。
六部塚(ろくぶづか)
日文研データベースが示す呼称。
六部(ろくぶ)
六十六部、諸国の霊場をめぐる巡礼者のことです。
六部塚の姿と特徴
六部塚の話は、記録に順を追って書かれています。
あるところ … 大原岩崎。
その由来 … 昔、六部が殺されたところ。
その人 … 馬方。
していたこと … そこで寝ていた。
立ったもの … 六部が枕頭に。
言ったこと … 祀ってくれれば金持ちにしてやる。
馬方のしたこと … そのとおりにした。
その結果 … 金持ちになった。
六部の姿は書かれていません。
六部塚の伝承記録
殺された六部
大原岩崎の六部塚は、昔、六部が殺されたところです。
もとは殺しの場です。
馬方の枕元
あるとき、馬方がそこで寝ていると六部が枕頭に立ちました。
現れたのは寝ている間です。
祀れば金持ちに
祀ってくれれば金持ちにしてやると言いました。
持ちかけたのは取り引きです。
そのとおりにする
馬方はそのとおりにして金持ちになりました。
果たされたのは約束です。
六部塚の伝承地域
公的データベースの地域欄は岐阜県多治見市を示します。
論文名の可児郡小泉村は、いまの多治見市の一部です。
六部塚の正体と考えられているもの
六部塚は、取り引きを持ちかけた霊の塚です。
祟ってはいません。 語られているのは、何を求めたかと、果たされたかです。
同じ六部でも、まつれば富を与える型と、祟る型の両方が各地にあります。
この図鑑には六部の祟り(福島)も収めています。
六部塚が登場する作品
六部塚を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
殺された六部をまつる塚は各地にあり、まつれば富を、まつらねば祟りをもたらすと語られます。
六部塚が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1943年の号に美濃国可児郡小泉村の伝説が載ります。
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六部塚についてよくある質問
六部塚とは何ですか。
岐阜県多治見市の大原岩崎で、六部が殺されたとされる塚です。
何が起きたのですか。
馬方が寝ていると六部が枕頭に立ったといいます。
何と言ったのですか。
祀ってくれれば金持ちにしてやる、と言いました。
そのとおりになりましたか。
馬方はそのとおりにして金持ちになったと記録されています。
六部塚と併せて覚えたい言葉・用語
六部(ろくぶ)
六十六部、諸国の霊場をめぐる巡礼者のことです。
馬方(うまかた)
馬を引いて荷を運ぶ人のことです。
枕頭(ちんとう)
枕もとのことです。
六部塚の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。