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岐阜県

大柏の霊(おおかしわのれい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

大柏の霊  / オオカシワノレイ

幽霊と霊 各地の伝説

岐阜県中津川市で、根元に人骨を埋めた神木の祟りとされた病。

大柏の霊の姿を描いた図

Alpsdake 「紅岩(岐阜県中津川市蛭川)」 2017年 / CC BY-SA 出典

大柏の霊とはどんな妖怪か

大柏の霊はひとことで言えば、祀られないまま祟ったとされた神木です。岐阜県中津川市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中京民俗(『中京民俗』1993年)を典拠に、昔、柏ヶ根地区で川の氾濫のために、墓から人骨が流出した。人骨を神木といわれた大木の根元に埋める。人の悲鳴が聞こえたりするが、木を祀ったりはしなかった。戦国時代が終わるころ、村で発狂する者や、高熱にうなされる者が現れ、神木の祟りだということになったと記します。

埋めたところまでは弔いです。 祀らなかったことが、後に結び付けられました。

祟りとされた形は発狂と高熱でした。

大柏の霊の漢字表記と読み方

読みは「おおかしわのれい」です。

柏ヶ根という地名から付いた呼び名とみられます。 由来そのものは記録されていません。

話は川の氾濫から始まります。 墓から人骨が流れ出したのが発端です。

この図鑑にはセキモリさん(山梨)も収めています。そちらは骨を掘り出して祀りました。

大柏の霊(おおかしわのれい)

日文研データベースが示す表記。

神木(しんぼく)

人骨を埋めた大木は神木といわれたと記されます。

大柏の霊の姿と特徴

大柏の霊に姿はありません。記録にあるのは、骨と病です。

発端 … 川の氾濫で墓から人骨が流出した。
したこと … 人骨を神木といわれた大木の根元に埋めた。
起きたこと … 人の悲鳴が聞こえたりした。
しなかったこと … 木を祀らなかった。
その後 … 戦国時代が終わるころ、村で発狂する者や高熱にうなされる者が現れた。
受け取り方 … 神木の祟りだということになった。

姿を見たという記述はありません。 あるのはです。

大柏の霊の伝承記録

  1. 氾濫で骨が出る
  2. 祀らないまま
  3. 発狂と高熱

氾濫で骨が出る

川の氾濫のために、墓から人骨が流出しました。

弔い直しが要りました。

人骨を、神木といわれた大木の根元に埋めました。

祀らないまま

人の悲鳴が聞こえたりしました。

しかし、木を祀ったりはしませんでした。

声はあったのに、手当てはされなかったわけです。

発狂と高熱

戦国時代が終わるころ、村で発狂する者や、高熱にうなされる者が現れました。

神木の祟りだということになりました。

病の理由を、祀らなかったことに求めています。

大柏の霊の伝承地域

公的データベースの地域欄は岐阜県中津川市蛭川を示します。記録の表記は柏ヶ根地区です。

蛭川は石の産地として知られる土地です。

蛭川(ひるかわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

蛭川の所在地:岐阜県中津川市蛭川

記録では柏ヶ根地区と記されます。

神木の現在は資料に書かれていません。

大柏の霊の正体と考えられているもの

大柏の霊は、祀られないまま祟ったとされた神木です

順を追うと、の三つが並びます。

弔いはしても、祀りはしなかった——そこが要とされました。

この図鑑にはセキモリさん(山梨)も収めています。

大柏の霊が登場する作品

大柏の霊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の郷土研究会の雑誌です。

神木は各地にあり、切ったり粗末に扱うと祟ると語られます。この図鑑には大榎(岡山)も収めています。

大柏の霊が登場する民俗雑誌

中京民俗

中京大学郷土研究会の雑誌です。1993年の号に報告が載ります。

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大柏の霊についてよくある質問

大柏の霊とは何ですか。

岐阜県中津川市蛭川の柏ヶ根で、神木の祟りとされた出来事です。

なぜ祟ったのですか。

人骨を根元に埋めたのに木を祀らなかったためと語られました。

何が起きましたか。

人の悲鳴が聞こえ、村に発狂する者や高熱にうなされる者が現れたと記録されています。

いつのことですか。

戦国時代が終わるころと記されています。

大柏の霊と併せて覚えたい言葉・用語

神木(しんぼく)

神が宿るとされた木。切ることを戒められます。

蛭川(ひるかわ)

岐阜県中津川市の地区名。石の産地として知られます。

氾濫(はんらん)

川の水があふれること。墓が流された発端です。

大柏の霊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「大柏の霊」