福島県会津若松市の話。祭礼の日に「もののふ」と呼びかけると「誰」と答える石。

神石とはどんな妖怪か
神石は、呼べば答える石です。福島県会津若松市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大朏東華「斉諧俗談」(『日本随筆大成第一期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、会津若松城内に諏訪大明神の社があり、傍らに高さ6尺幅3尺ほどの神石があると記します。
日が決まっています。
毎年8月27日に祭礼があり、この日この石に向かって「もののふ」と言えば石が答えて「誰」と音がなると結ばれます。
この図鑑には鑵子転ばし(福島)も収めています。
神石の漢字表記と読み方
読みは「かみいし」です。
「六尺」は約1.8メートル、「三尺」は約90センチメートルです。
「もののふ」は、武士のことです。
「諏訪大明神」は、諏訪の神を祀る社のことです。
この図鑑には鑵子転ばし(福島)も収めています。
神石(かみいし)
日文研データベースが示す呼称です。
もののふ(もののふ)
記録が示す言葉です。武士のことをいいます。
斉諧俗談(せいかいぞくだん)
記録が示す書の名です。江戸中期の随筆です。
神石の姿と特徴
神石の話は、記録に短くまとめられています。
その場所 … 会津若松城内の諏訪大明神の社の傍ら。
その大きさ … 高さ6尺、幅3尺ほど。
その日 … 毎年8月27日の祭礼。
呼びかける言葉 … 「もののふ」。
返ってくる音 … 「誰」。
動くとは書かれていません。音が返るだけです。
神石の伝承記録
城内の社
会津若松城内に諏訪大明神の社があります。
あるのは城の中です。
傍らの石
傍らに高さ6尺幅3尺ほどの神石があります。
立つのは社のそばです。
八月二十七日
毎年8月27日に祭礼があります。
決まっているのは日です。
もののふ
この日この石に向かって「もののふ」と言います。
呼ぶのは武士の名です。
誰と答える
石が答えて「誰」と音がなるといいます。
返るのは問い返しです。
神石の伝承地域
公的データベースの地域欄は福島県、市郡名の欄は会津若松市を示します。
記録は斉諧俗談という江戸中期の随筆で、各地の不思議を集めたものです。
神石の正体と考えられているもの
神石は、呼べば答える石です。
姿を変える話ではありません。 語られているのは、祭礼の日だけ答えることと、返ってくるのが「誰」という問い返しであることです。
石が音を返す話は各地にあり、鸚鵡石(三重)もその一つです。
この図鑑には鑵子転ばし(福島)も収めています。
神石が登場する作品
神石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸中期の随筆と、それを収めた叢書です。
呼べば答える石の話は各地にあり、多くは決まった日や決まった言葉と結びついています。
神石が登場する古い書物
斉諧俗談
大朏東華が書いた江戸中期の随筆です。各地の不思議を集めています。
神石が登場する本
日本随筆大成
吉川弘文館が出した叢書です。斉諧俗談を収めています。
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神石についてよくある質問
この神石とは何ですか。
福島県会津若松市の城内にあるという、呼びかけると答える石です。
いつ答えるのですか。
毎年8月27日の祭礼の日だといいます。
何と答えるのですか。
「もののふ」と言えば「誰」と音がなると記されています。
大きさはどのくらいですか。
高さ6尺、幅3尺ほど、およそ1.8メートルと90センチメートルです。
神石と併せて覚えたい言葉・用語
もののふ(もののふ)
武士のことです。
斉諧俗談(せいかいぞくだん)
大朏東華が書いた江戸中期の随筆です。
会津若松城(あいづわかまつじょう)
福島県会津若松市にある城です。鶴ヶ城とも呼ばれます。
神石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。