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福島県

異様な音(いようなおと)とはどんな妖怪か|姿と伝承

異様な音  / イヨウナオト

天狗 各地の伝説

福島県南会津郡檜枝岐村で、風もないのに巨木がなびいた音。天狗が通ったのだといわれた。

異様な音の姿を描いた図

KQuhen 「檜枝岐の舞台(福島県南会津郡檜枝岐村)」 2025年 / CC BY-SA 4.0 出典

異様な音とはどんな妖怪か

異様な音は、山で聞いた音です。福島県南会津郡檜枝岐村の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、野口長義南会津の民俗(二)」(『旅と伝説』三元社、1938年)を典拠に、話者を星妙三翁郎次男兼三郎として、一昨年魚釣りに山に入ったとき、風も無いのにブーンと異様な音がして巨木が皆なびいたと記します。

わけは後から付きました。

天狗様がお通りになったのであろうということであったと結ばれます。

この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。

異様な音の漢字表記と読み方

読みは「いようなおと」です。

データベースの呼称欄は「異様な音,天狗」と二つを並べています。

「なびく」は、風などを受けて一方へ傾くことです。

「一昨年」は、報告の書かれた年から数えて二年前を指します。

この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。

異様な音(いようなおと)

データベースの呼称欄は「異様な音,天狗」と示します。

檜枝岐(ひのえまた)

記録が示す、話の聞かれた村の名です。

異様な音の姿と特徴

異様な音の話は、記録に短く書かれています。

そのとき … 一昨年、魚釣りに山に入ったとき。
そのときの風 … 無かった。
聞こえた音 … ブーンという異様な音。
起きたこと … 巨木が皆なびいた。
土地での見立て … 天狗様がお通りになったのであろう。

姿は見えていません。

異様な音の伝承記録

  1. 風のない山
  2. ブーンという音
  3. 巨木がなびく
  4. 天狗が通った

風のない山

一昨年魚釣りに山に入ったとき、風はありませんでした。

なかったのはです。

ブーンという音

ブーンと異様な音がしました。

聞こえたのは低い音です。

巨木がなびく

巨木が皆なびきました。

動いたのは大きな木です。

天狗が通った

天狗様がお通りになったのであろうということでした。

当てられたのは天狗です。

異様な音の伝承地域

公的データベースの地域欄は福島県、市郡名の欄は南会津郡、区町村名の欄は檜枝岐村を示します。

報告の題は南会津の民俗(二)で、村を歩いて聞いた話をまとめたものです。

檜枝岐村(ひのえまたむら)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

檜枝岐村の所在地:福島県南会津郡檜枝岐村

報告は南会津の民俗を集めたものです。

尾瀬に接する山あいの村です。

異様な音の正体と考えられているもの

異様な音は、山で聞いた音です

姿は見えていません。 語られているのは、風がないのに木がなびいたことと、それを何と受け取ったかです。

聞いた人自身が天狗様がお通りになったのであろうと言い切らずに結んでいます。

この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。

異様な音が登場する作品

この話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌の報告です。

風もないのに木が鳴る話は各地の山にあり、天狗倒しや天狗風の名で語られます。

異様な音が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した雑誌です。1938年の号に南会津の民俗が載ります。

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異様な音についてよくある質問

異様な音とは何ですか。

福島県南会津郡檜枝岐村の山で聞かれたという、ブーンという音です。

どんなときに聞こえましたか。

魚釣りに山へ入ったとき、風もないのに聞こえたといいます。

何が起きましたか。

巨木が皆なびいたといいます。

正体は何とされましたか。

天狗様がお通りになったのであろうということでした。

異様な音と併せて覚えたい言葉・用語

なびく(なびく)

風などを受けて一方へ傾くことです。

檜枝岐村(ひのえまたむら)

福島県の南西端にある、尾瀬に接した村です。

南会津(みなみあいづ)

福島県の会津地方の南部を指します。

異様な音の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「異様な音,天狗」