本文へ移動

愛媛県

カッコ鳥(かっこどり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

カッコ鳥  / カッコドリ

鳥の妖怪 各地の伝説

愛媛県久万高原町の話。カツコを探して呼び歩いた父が、そのまま鳥になったという。

カッコ鳥の姿を描いた図

Dokudami 「岩屋寺の大師堂(愛媛県上浮穴郡久万高原町)」 2016年 / CC BY-SA 4.0 出典

カッコ鳥とはどんな妖怪か

カッコ鳥は、子を呼び歩いた父です。愛媛県上浮穴郡久万高原町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武田明父二峰村の民俗記」(『ひだびと』飛騨考古土俗学会、1941年)を典拠に、山から帰ってきた父が、カツコのことを尋ねると、カツコは山に行ったといわれたと記します。

探しに出ました。

「カツコカツコ」といいながら探しにいったらカッコ鳥になったと結ばれます。

この図鑑には波山(愛媛)も収めています。

カッコ鳥の漢字表記と読み方

読みは「かっこどり」です。

「カッコウ」は、夏に「カッコウ」と鳴く鳥です。

「父二峰村」は、今の久万高原町の一部にあたります。

「民俗記」は、土地の風習を書きとめた記録という意味です。

この図鑑には波山(愛媛)も収めています。

カッコ鳥(かっこどり)

日文研データベースが示す呼称です。

カツコ(かつこ)

記録が示す名です。探された子の名にあたります。

父二峰村(ぶたみねむら)

報告の題が示す村名です。今の久万高原町の一部にあたります。

カッコ鳥の姿と特徴

カッコ鳥の話は、記録に短くまとめられています。

その人 … 山から帰ってきた父。
尋ねたこと … カツコのこと。
言われたこと … カツコは山に行った。
したこと … 「カツコカツコ」といいながら探しにいった。
その結果 … カッコ鳥になった。

なぜ鳥になったのかは書かれていません。

カッコ鳥の伝承記録

  1. 山から帰る
  2. カツコを尋ねる
  3. 山に行った
  4. 呼びながら
  5. 鳥になる

山から帰る

父が山から帰ってきました。

戻ったのはです。

カツコを尋ねる

カツコのことを尋ねました。

探したのはです。

山に行った

カツコは山に行ったといわれました。

入れ違ったのは山道です。

呼びながら

「カツコカツコ」といいながら探しにいきました。

呼んだのはです。

鳥になる

そうしたらカッコ鳥になったといいます。

変わったのは呼ぶうちです。

カッコ鳥の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県、市郡名の欄は上浮穴郡、区町村名の欄は久万高原町を示します。

報告の題は旧村名で父二峰村の民俗記と書かれています。

久万高原町(くまこうげんちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

久万高原町の所在地:愛媛県上浮穴郡久万高原町

データベースの区町村名の欄が示します。

四国山地の中にあたる高原の町です。

カッコ鳥の正体と考えられているもの

カッコ鳥は、子を呼び歩いた父です

害をなす話ではありません。 語られているのは、名を呼びながら探したことと、そのまま鳥になったことです。

呼びながら鳥になる話は各地にあり、かっぽう鳥(大分)もその一つです。

この図鑑には波山(愛媛)も収めています。

カッコ鳥が登場する作品

カッコ鳥を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の民俗誌に載った報告です。

人が鳥になる話は全国にあり、多くは呼び声がそのまま鳥の鳴き声になったと語られます。

カッコ鳥が登場する雑誌

ひだびと

飛騨考古土俗学会が出した雑誌です。1941年の号に父二峰村の民俗記が載ります。

四国の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

カッコ鳥についてよくある質問

カッコ鳥とは何ですか。

愛媛県久万高原町に伝わる、子を呼び歩いた父がなったという鳥です。

カツコとは誰ですか。

父が探していた相手の名です。記録はそれ以上を記していません。

なぜ鳥になったのですか。

記録は理由を書いていません。呼びながら探しにいったらそうなったと記します。

どこで語られていますか。

愛媛県上浮穴郡久万高原町、記録では父二峰村です。

カッコ鳥と併せて覚えたい言葉・用語

カッコウ(かっこう)

夏に「カッコウ」と鳴く鳥です。

上浮穴郡(かみうけなぐん)

愛媛県の中央部にある郡です。

民俗記(みんぞくき)

土地の風習を書きとめた記録のことです。

カッコ鳥の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「カッコ鳥」