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青森県

モザブネ(もざぶね)とはどんな妖怪か|姿と伝承

モザブネ  / モザブネ

幽霊と霊 各地の伝説

青森県東通村で、夜の海に出てオケを貸せと言い、底を抜いて渡さねばならないという舟。

モザブネの姿を描いた図

くろふね 「尻屋埼灯台の寒立馬(青森県下北郡東通村尻屋)」 2016年 / CC BY-SA 4.0 出典

モザブネとはどんな妖怪か

モザブネは、底を抜いて渡す相手です。青森県下北郡東通村の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会青森県下北郡東通村」(『民俗採訪』1964年)を典拠に、モザブネは夜の海に出る。人の乗った舟が急に近づいてきて、オケ、アカトリ、タルなどを貸せという。オケの底を抜いて渡して逃げなくてはならない。勝敗がついたとわかると、追ってこないと記します。

勝負として語られています。

勝敗がついたとわかると、追ってこない」というのが結びです。

この図鑑には船幽霊(各地)と(大分)も収めています。

モザブネの漢字表記と読み方

読みは「もざぶね」です。

「オケ」は桶、水をくむ器です。

「アカトリ」は、船底にたまった水をかき出す道具です。

「タル」は樽のことです。

この図鑑には幽霊(各地)と(大分)も収めています。

モザブネ(もざぶね)

日文研データベースが示す呼称。

アカトリ(あかとり)

記録が挙げる、船の水をかき出す道具の名です。

モザブネの姿と特徴

モザブネの様子は、記録に短く書かれています。

出るとき … 夜。
出るところ … 海。
その姿 … 人の乗った舟。
すること … 急に近づいてくる。
言うこと … オケ、アカトリ、タルなどを貸せ。
しなければならないこと … オケの底を抜いて渡して逃げる。
追ってこなくなるとき … 勝敗がついたとわかったとき。

乗っている者の姿かたちは書かれていません。

モザブネの伝承記録

  1. 夜の海に出る
  2. 急に近づいてくる
  3. オケを貸せという
  4. 底を抜いて渡す

夜の海に出る

モザブネは夜の海に出ます。

時はです。

急に近づいてくる

人の乗った舟が急に近づいてきます。

見えるのはです。

オケを貸せという

オケ、アカトリ、タルなどを貸せといいます。

求めるのは水をくむ道具です。

底を抜いて渡す

オケの底を抜いて渡して逃げなくてはなりません。勝敗がついたとわかると、追ってきません。

渡し方に決まりがあります。

モザブネの伝承地域

公的データベースの地域欄は青森県下北郡東通村を示します。

この図鑑には同じ青森の御正体も収めています。

東通村(ひがしどおりむら)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

東通村の所在地:青森県下北郡東通村

報告は國學院大學民俗学研究会の民俗採訪によります。

下北半島の東側にあたります。

モザブネの正体と考えられているもの

モザブネは、夜の海で道具を求める舟です

姿は書かれていません。 語られているのは、何を求めるかと、どう渡すかです。

底を抜けば汲めない、という理屈は各地の船幽霊と同じです。

この図鑑には船幽霊(各地)と(大分)も収めています。

モザブネが登場する作品

モザブネを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の報告書です。

柄杓や桶を求める海の怪の話は各地の漁村にあり、底を抜いて渡す対処が共通します。

モザブネが登場する報告書

民俗採訪

國學院大學民俗学研究会が出した調査の報告です。1964年の号に青森県下北郡東通村が載ります。

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モザブネについてよくある質問

モザブネとは何ですか。

青森県東通村で、夜の海に出ると語られた舟です。

何を求めるのですか。

オケ、アカトリ、タルなどを貸せというと記録されています。

どう対処するのですか。

オケの底を抜いて渡して逃げなくてはならないといいます。

いつ追ってこなくなりますか。

勝敗がついたとわかると追ってこないといいます。

モザブネと併せて覚えたい言葉・用語

アカトリ(あかとり)

船底にたまった水をかき出す道具です。

下北(しもきた)

青森県北東部の半島です。

船幽霊(ふなゆうれい)

海で死んだ者が舟の形で現れるとされたものです。

モザブネの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「モザブネ」