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青森県

御正体(みしょうだい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

御正体  / ミショウダイ

そのほか 各地の伝説

青森県南部町で、揺さぶれば必ず雨が降るとされた御堂と、借りてきた「空の破片」の話。

御正体の姿を描いた図

Mister0124 「青い森鉄道 剣吉駅(青森県三戸郡南部町剣吉)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典

御正体とはどんな妖怪か

御正体は、効かなくなった雨乞いの話です。青森県三戸郡南部町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小井川潤次郎八戸雨乞のさまざま」(『あしなか』山村民俗の会、1954年)を典拠に、地引村には揺さぶれば必ず雨の降る御堂があったが、かつてひどい干ばつの時に、験が現れないことがあった。その時近くのぶらくの雨乞い明神から祈れば必ず雨が降るという「空の破片」を借り御神酒につけると三日間土砂降りが続いたと記します。

借りものが効きました。

近くの集落から「空の破片」を借り、御神酒につけると三日間土砂降りが続きました。

御正体の漢字表記と読み方

読みは「みしょうだい」です。

「御正体」は、社寺でまつられる鏡や像を指す言い方です。

「験」は、祈りの効きめのことです。

「ぶらく」は集落のことです。

「御神酒」は、神に供える酒です。

御正体(みしょうだい)

日文研データベースが示す呼称。

空の破片(そらのはへん)

記録が鍵かっこ付きで示すものの名です。

御正体の姿と特徴

御正体の話は、記録に順を追って書かれています。

あったところ … 地引村。
そのもの … 揺さぶれば必ず雨の降る御堂。
起きたこと … ひどい干ばつの時に験が現れないことがあった。
借りた先 … 近くのぶらくの雨乞い明神。
借りたもの … 祈れば必ず雨が降るという「空の破片」。
したこと … 御神酒につけた。
その結果 … 三日間土砂降りが続いた。

「空の破片」がどんなものかは書かれていません。

御正体の伝承記録

  1. 揺さぶれば降る御堂
  2. 験が現れない
  3. 空の破片を借りる
  4. 三日間の土砂降り

揺さぶれば降る御堂

地引村には揺さぶれば必ず雨の降る御堂がありました。

やり方は揺さぶることです。

験が現れない

かつてひどい干ばつの時に、験が現れないことがありました。

効かない年がありました

空の破片を借りる

近くのぶらくの雨乞い明神から祈れば必ず雨が降るという「空の破片」を借りました。

借りたのはよその霊験です。

三日間の土砂降り

御神酒につけると三日間土砂降りが続きました。

効きすぎるほど降りました。

御正体の伝承地域

公的データベースの地域欄は青森県三戸郡南部町を示します。

論文名の八戸は、この地方の中心の市です。

地引(じびき)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

地引の所在地:青森県三戸郡南部町

報告は山村民俗の会のあしなかによります。

記録は地引村と書いています。

御正体の正体と考えられているもの

御正体は、雨乞いに使われたとされるものです

妖怪が出る話ではありません。 語られているのは、効かなかった年と、よそから借りて効いたことです。

「空の破片」という呼び名だけが残り、中身は書かれていません。

御正体が登場する作品

御正体を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。

雨乞いに霊験のあるものを借りてくる話は各地にあり、村をまたいで貸し借りされました。

御正体が登場する雑誌

あしなか

山村民俗の会が出した雑誌です。1954年の号に八戸雨乞のさまざまが載ります。

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御正体についてよくある質問

御正体とは何ですか。

社寺でまつられる鏡や像を指す言い方です。ここでは雨乞いに使われました。

どう雨を降らせるのですか。

御堂を揺さぶれば必ず雨が降ったと記録されています。

効かないときはどうしましたか。

近くの集落から「空の破片」を借りて御神酒につけたといいます。

結果はどうでしたか。

三日間土砂降りが続いたといいます。

御正体と併せて覚えたい言葉・用語

御正体(みしょうたい)

社寺でまつられる鏡や像を指す言い方です。

(げん)

祈りの効きめのことです。

雨乞い(あまごい)

雨が降るように祈る行いです。

御正体の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「御正体,霊験,雨」