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秋田県

眼田(まなぐた)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

眼田  / マナグタ

そのほか 各地の伝説

秋田県羽後町で、小作争議の恨みから、持つと眼病になるとされた田。

眼田の姿を描いた図

掬茶 「御嶽神社(秋田県羽後町)」 2019年 / CC BY-SA 出典

眼田とはどんな妖怪か

眼田はひとことで言えば、手放しても逃れられない田です。秋田県雄勝郡羽後町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、嶋田忠一祟り田伝承の二,三」(『季刊どるめん』通巻5号、1975年、130頁)を典拠に、小作争議の際「眼をつぶしてやる」といった人の恨みのため、この田を持てば代々眼病にわずらわされたり、親類に眼の悪い人が出たり、急に病気になったりするという。また、安く手放しても次々と不幸になるというと記します。

「小作争議」は小作人と地主の争いで、大正から昭和初めにかけて各地で起きました

捨て台詞が、そのまま田の名になっています。

この図鑑には下町の鐘田(茨城)、薬師田(茨城)も収めています。

眼田の漢字表記と読み方

読みは「まなぐた」です。

「マナグ」は東北で眼を指す言い方です「まなこ」がなまったものとされます。

「小作争議」は小作人と地主の争いです。

この図鑑には下町の鐘田(茨城)、薬師田(茨城)も収めています。

眼田(まなぐた)

日文研データベースが示す表記と読み。

マナグ(まなぐ)

東北で眼を指す言い方。

眼田の姿と特徴

この田に妖怪の姿はありません。記録にあるのは、言葉と、その後です。

きっかけ … 小作争議。
言われた言葉 … 「眼をつぶしてやる」。
言った人 … 争議の当事者。
持った家に起きること1 … 代々眼病にわずらわされる。
起きること2 … 親類に眼の悪い人が出る。
起きること3 … 急に病気になる。
手放しても … 次々と不幸になる。

霊が現れたという記述はありません。

眼田の伝承記録

  1. 「眼をつぶしてやる」
  2. 手放しても続く

「眼をつぶしてやる」

小作争議の際、「眼をつぶしてやる」といった人がいました。

「小作争議」は小作人と地主の争いで、大正から昭和初めにかけて各地で起きました

その恨みが、田に残ったとされます。

捨て台詞が、そのまま田の名になっています。

この図鑑には下町の鐘田(茨城)も収めています。

手放しても続く

この田を持てば、代々眼病にわずらわされます。

親類に眼の悪い人が出たり、急に病気になったりするといいます。

そして、安く手放しても次々と不幸になるとされました。

買った側にも、売った側にも及びます。

この図鑑には薬師田(茨城)も収めています。

眼田の伝承地域

公的データベースの地域欄は秋田県雄勝郡羽後町を示します。

田の位置は書かれていないため、地図で指せるのは町の範囲までです。私有地に関わるため、訪ねる先としては扱えません。

羽後町(うごまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

羽後町の所在地:秋田県雄勝郡

報告は祟り田の伝承を集めたものです。

田の位置は資料に書かれていません。

眼田の正体と考えられているもの

この記録に妖怪は出てきません。語られているのは、言葉が土地に残った例です。

小作争議は、近代に起きた出来事です。

祟り田の話が、そこから新しく生まれたことになります。

この図鑑には下町の鐘田(茨城)、薬師田(茨城)も収めています。

どれも、土地に付いた恐れが人の手を止めています。

眼田が記録された資料

眼田を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは『季刊どるめん』の記事です。

題のとおり、祟り田の伝承を集めた記事です。この図鑑には下町の鐘田(茨城)、薬師田(茨城)も収めています。

眼田が記録された民俗資料

祟り田伝承の二,三

嶋田忠一が『季刊どるめん』通巻5号(1975年)に載せた中心資料です。

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眼田についてよくある質問

眼田とは何ですか。

秋田県羽後町の田です。小作争議の恨みから、持つと眼病になるとされました。

どんな言葉が元ですか。

「眼をつぶしてやる」という言葉です。

手放せば逃れられますか。

安く手放しても次々と不幸になると記録されています。

小作争議とは何ですか。

小作人と地主の争いです。大正から昭和初めにかけて各地で起きました。

眼田と併せて覚えたい言葉・用語

マナグ(まなぐ)

東北で眼を指す言い方です。

小作争議(こさくそうぎ)

小作人と地主の争いです。

祟り田(たたりだ)

作ると災いが起きるとされた田です。

眼田の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「眼田」